2023.08.23 夜 幻のメゼババ。亀戸から青山へ。 ★★★★★ 幻のイタリアンと称された『メゼババ』が亀戸から青山に移転した。 幻とされる所以は幾つかある。まず、全国の食通たちが押し寄せた結果、予約が超絶困難になったことが最大の理由。また、食べログなどのグルメサイトの掲載を断っていたりとネット上の情報に乏しいことも理由の1つ。だが、実際は訪問した人々がその魅力を饒舌に語っており、メゼババの存在は知っているが、行った事がないという人々でグルメ界隈はいっぱいに。これが幻という言葉のカラクリでございます。 そのメゼババが亀戸から青山に移転。 やはりその情報は早々に界隈に流れたが、訪問のハードルには全く変化はない。相変わらずの幻なのです。ようやくミトミえもんにも、その幻が現出したのでご紹介してまいりましょう。青山の住宅街にできた新メゼババは、亀戸時代よりも大きいスペースに。余計なお世話だが、ワンオペであのスペースでよくできるものだと感動していたのを思い出します。環境がアップグレードされたことは、少なからず料理についても好影響を与えることでしょう。期待感しかなし。 料理はイタリア郷土料理から、素材料理ともいうべきシンプルになったことに驚く。守破離という言葉が日本の思想にあるが、守るから、破るを超えて、離れるの境地に達したような印象です。同じく日本の美意識に侘び寂びという言葉もあるが、華美な演出を取り払ったような本質的な料理が並んだのも印象的だった。そんな新高山料理のラインナップをどうぞ。 「とうもろこしのスープ」最高級のブランド嶽きみを使用。素材の甘味をシンプルに伝えます。 「明石の鰆」自家製の魚醤とオリーブオイルと合わせて。余韻でそれぞれがマリアージュしていきます。 「白バイ貝」塩の塩梅が絶妙。 「松茸のカツレツ」京都より。この時期にこれだけの香の素材があるのか! 「無花果」福岡県産の希少無花果である博多とよみつひめ 「パスタ」天売島の雲丹 「鮎」四万十川より。胡麻油のコクが秀逸。 「レモンのパスタ」亀戸時代からの定番。シンプルの中でこの美味さは、どういうことだろう?笑 「牛肉」筋の多い部位だから千本筋。噛み締めるたびに旨味が溢れる。 「松茸ご飯」軍鶏の出汁と合わせて。リゾット風だがチーズの存在なし。もはや和食の世界線。 「プリン」 — 1回目の訪問「予約が取れない!?超人気イタリアンの秘密はナンだ!@メゼババ」https://blog.33inc.jp/2016/11/25/29813/ 2回目の訪問「2回目のメゼババ!新年から幸先よし! @メゼババ」https://blog.33inc.jp/2017/01/07/26176/ 3回目の訪問「生涯一のポルチーニ茸と出会った!!@メゼババ」https://blog.33inc.jp/2018/11/21/20387/ 4回目の訪問「4回目のメゼババ!@メゼババ」https://blog.33inc.jp/2020/05/09/15545/