2015.12.26 夜 路面店なら絶対人気出るのになぁ。雑居ビルに隠れる料理のレベルが高い小料理屋!@和敬 日本料理 東京・日本橋 5000円〜9999円 ★★★★☆ お酒の呑み処。和食の店だけをとっても、割烹、小料理屋、居酒屋など様々な呼称がありますよね。割烹は会席料理などの高級和食、居酒屋は大衆店のイメージがあります。小料理屋はその間といったところでしょうか。味には自信があるが、敷居は高くない。そんなイメージです。 この手の店は人形町には多いイメージ。その1つである『和敬』が本日の目的地。「和敬清寂」という言葉が茶道にもあるが、言葉の通りお互いの心を和らげて謹み敬うこと。和食の小料理屋として素晴らしいネーミングである。まずはお通し。生の「白魚」と「助子」。お通しで店のレベルってはかれますよね。満足感の高いお通しで、刺身などの期待は約束されたようなものです。 さっそく刺身を盛り合わせ。「〆鯖」「つぶ貝」「金目鯛」「メバチマグロ」「ブリ」「かわはぎ(肝)」 予想通り!気に入りはブリ。脂のノリはかなりのもの。それに、自家製という〆鯖も絶品で酢〆の技術の高さがうかがえる。料理人の出自がしっかりしてるのでしょう。かわはぎは、肝はもちろん贅沢なほどの厚みで提供されます。続くのは、「煮穴子」。濃厚なタレだがしつこい甘さはない。 かなり柔らかくなるまで煮込んでおり、淡白な印象はない。素材もいいのでしょう。きゅうりやミョウガなどの脇役もしっかり。これは素晴らしい!「アスパラの塩豚巻き」。これは想像を超えてきます! アスパラに薄いバラ肉が巻かれるところを想像したが、分厚いバラ肉に包まれるアスパラ。塩胡椒でしっかり味付けられる一方、おろしやレモンでバランスがとれている。もっちもちの「男爵芋のたこ焼き風」。風といいながら、しっかりタコもはいっております。生地が芋になるだけで印象は変わるものですね。 〆は「牡蠣ご飯」貝の出汁ってうまいですよね。牡蠣からなら尚更である。しかも、牡蠣を贅沢に使用し、ネギの食感や山椒の味付けが堪りません。 本当に1つ1つの料理のクオリティーが高い。カジュアルな小料理屋であり、近所という利点もあるのでぜひ普段使いしたい店ですね。雑居ビルの4階なので、隠れ家的にも使えそうです。路面店なら絶対人気出るのになぁ。 ―和敬03-3249-0774東京都中央区日本橋人形町2-21-1 FSビル 4Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13098642/