2017.07.21 夜 東北の、宮城の、塩釜の魚介が楽しめる!@千松しま 日本料理 松島・塩釜・南三陸 10000円〜29999円 ★★★★★ 東北の、宮城の、塩竈の魚介が楽しめる。しかも、海を眺めながらだ。こんな贅沢な料理と空間を提供してくれるのは『千松しま』。仙台から車で30分ほどの塩竈市の住宅街にあるご夫婦で営む日本料理店。日本三景に数えられる松島が名前の由来。たくさんの島をもつ松島で創業したのだそう。塩竈に移転してからは20年がたっているそうだ。 先付から食事までおまかせのコースで提供されるが、肉類の提供はない。東北ならでは、宮城ならでは、塩竈ならではの魚介で構成されるのが特徴だ。 例えば、鮎川でとれた「ミンク鯨のウネス」。まだ青っぽい若い筍の薄切りと一緒に提供されるのだが、これが最強のコンビなんです。ウネスのたっぷり脂と筍の苦味がいい感じにマリアージュしてくれます。 素材の良さを実感したのは「渡蟹」と「天婦羅」。 蟹自身の味が強く、さらに自身が持つ味噌のみが調味料となり全体の味を決定づける。天婦羅のネタになったのはカマスと銀宝。江戸前でも幻といわれる素材は東北出身。天婦羅の揚げ加減自体はしっとりめで少々苦手だったが、銀宝の身の強さが一瞬で解決してくれます。超うまいっす。 素材でもっとも感動したのは「赤西貝」。おそらく初めましての食材だが、この赤西貝を多用。まずはお椀から。品のいい出汁に浮かぶのが、ハスイモと赤西貝。 この貝はなんとあさりを食べるんだそうです。あさりだって出汁が十分とれるのにそれを食べてる貝ですよ。食物連鎖の上位は味も上位のようだ。向付の「お刺身」にも登場。今度は酢味噌で和えてあるのだが、食感もあり甘さもある。 最後は「串焼き」で登場。肝とヒモを串で提供いただくが、豊かな味なんですね。適度な磯っぽさも好みだが、口の中にはあっという間に旨味が広がります。アクセントに生姜や茎若布を挟むのも好感度が高い。 そして最後をしめる食事は「鮑ご飯」。若芽の茎とジャガイモとで提供いただいたのですが、組み合わせが新鮮です。 先付けの寒天(アスパラの白和え、ミョウガ、梅酒の寒天)もそうだったが、クリエイティブな創造力の高さも伝わってきます。はっきりいってレベルが高いです! その他、料理メモ。 「スズキ、赤イカ、牡丹海老、鮪」「赤飯 空豆 ズッキーニ 雷干し 百合根 らっきょう 蕗」 「冷やし物(米麹発酵 ミョウガ 蓴菜)」 「鰻 揚げ豆腐 姫竹」餡が絶妙 「笹饅頭」抹茶と豆乳で作った饅頭 — 千松しま022-362-8771宮城県塩竈市長沢町15-1https://tabelog.com/miyagi/A0404/A040404/4001636/