2025.10.15 昼 日本のカレーパンは、ここから始まった。@カトレア パン・サンドイッチ・ハンバーガー 両国・錦糸町・小岩 〜999円 ★★★★☆ カレーパンの発祥の店を知ってますか? 今や全国どこのベーカリーでも見かける、外はカリッと中はとろり、食欲を直撃するあの黄金の惣菜パン。朝食にもランチにも、冷めても美味しい万能選手。その魅力は、パンの香ばしさとカレーのスパイス感が織りなす“二重構造の幸福感”にある。焼き立てのパンが洋の香りを運び、スパイスが異国の風を吹かせる。まさに日本が誇るハイブリッドグルメだ。 しかし——この国民的パンに「はじまりの場所」があることを、どれほどの人が知っているだろうか。その起点こそ、森下に店を構える老舗ベーカリー『カトレア』。創業は明治10年(1877年)、そして昭和2年(1927年)には「洋食パン」という名で商標登録された。これこそ、現在の“カレーパン”の原型だ。つまり、日本のカレーパン文化は、この一軒の厨房から始まったのである。 『カトレア』の「カレーパン」は、歴史の重みを感じさせながらも、どこか温かく親しみやすい。衣はサクッと香ばしく、油のキレが抜群。中の生地はふっくらとして軽やかだ。そこに包まれるカレーは、玉ねぎと人参の甘みを丁寧に引き出し、豚ひき肉の旨味で厚みを出したクラシックな味わい。スパイスの角を取った優しい辛さが、世代を超えて愛され続ける理由を物語る。 揚げ上がりは朝7時30分、11時、15時。時間にもなれば、香ばしい匂いが路地を満たし、店内には黄金色のカレーパンがずらりと並ぶ。 袋越しに伝わる温もりを感じながら、一口かじれば、90年以上の歴史がじゅわっと滲み出す。今も昔も飽きることのない味——それが『カトレア』の「元祖カレーパン」。 ご馳走様でした。 — カトレア03-3635-1464東京都江東区森下1-6-10https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13002996/