2025.06.19 夜 関西焼鳥の系譜に連なる味@あやむ屋 焼鳥・焼きとん 大阪市 5000円〜9999円 ★★★☆☆ 福島の焼鳥名店『あやむ屋』。白い暖簾に灯る鶏の提灯が目印。格式ばった雰囲気はなく、木の温もりに包まれたカウンターで、炭火の香りで迎えてくれる。ミシュランの星を獲得したこともある実力派で、関西一の焼鳥職人と名高い『鳥匠いし井』の石井氏が修業を積んだ場所としても知られる。つまり、焼鳥好きなら一度は訪れるべき“源流”のような一軒だ。 この日いただいたのは、定番の「八串コース」。まずは「わさび焼き」。淡白な胸肉に山葵の風味を添え、序盤のアクセントとして最適。 「ねぎま」では、肉の弾力と葱の甘みが王道の美味しさを描く。 「三角」は皮目のパリッと感と脂の甘みが際立ち、塩の当て方は少々強め。アルコールとの相性を考慮してのことだろう。 合間に「エリンギ」を挟みつつ、 スパイスをまとった「ナンコツ」、 ジューシーで歯切れの良い「ズリ」と 「ハツ」へと流れる構成。 中盤の山場ともいえるのが「つくね」。大ぶりなサイズで、外は香ばしく中はふんわり。ひと串で満足感をもたらす。 最後の「肝」は濃厚な旨味に甘辛いタレがたっぷり。串の流れの中で、ぐっと濃度が高まる演出になっている。 そして、一品料理において絶対に外せないのが「手羽の唐揚げ」。最初の注文でしか受けられない一品だが、カリッとした衣の中に閉じ込められたジューシーな肉汁は必食。 締めには「焼きおにぎり」を。表面は香ばしく、しっかりとした焼き目が入り、ほっと一息つける味わい。あやむ屋の串たちの余韻を、やさしくまとめあげる存在だ。 味付けは全体的に塩が強め。だが、素材と技術に裏打ちされたこの塩気は、串から串へと食欲をつなぐ導線になっている。今日の焼き場は大将不在で息子さんが担当とのことだったが、きちんと次の世代に継がれている安心感がここにある。ご馳走様でした。 — あやむ屋050-5595-9664大阪府大阪市福島区福島5-17-39https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/27001234/