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2025.05.09 昼

日本人でよかったと思える、鰹節の一杯@かつお食堂

居酒屋・定食

渋谷・恵比寿・代官山

1000円〜2999円

★★★★☆

渋谷の喧騒を抜け、ビルの地下へと続く階段を降りると、そこに現れるのは『かつお食堂』。ここは、単なる食堂ではなく、鰹節を通じて日本の食文化を体験できる場所だ。店内には外国人観光客も多く、日本人すらも忘れかけていた“和食の原点”を再発見するような時間が流れている。

料理の主役は「本枯節」。注文のたびに目の前で削られる鰹節は、まるで薄紅の雪のようにふわふわと舞い、香り高い。蓼科の水で育まれた無農薬米の白飯に、削りたての節がたっぷりと乗せられた「手削りの本枯節ごはん」は、見た目にも美しい一品だ。

一緒に供されるのは、利尻昆布と本枯節でとった一番出汁の味噌汁、旬の野菜の副菜、鰹のたたき、もずく、そして平飼い卵。味付けはシンプルに、塩、醤油麹、卵をかけて食べるだけ。

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それぞれが鰹節の風味を最大限に引き出すための、こだわりの調味料が用意されているのが嬉しい。

「鰹のたたき」は香ばしく炙った表面と、中のしっとりとした赤身のバランスが良く、ごはんが進む一品。

さらに余裕があれば追加で頼みたいのが「カツオのおなか唐揚げ」。脂がしっかり乗った部位をサクッと揚げてあり、香ばしさと濃厚な旨味が口いっぱいに広がる。これまた白飯キラーだ。

店主の永松真依さんは、鰹節伝道師を名乗るほどの鰹節愛好家。祖母が鰹節を削る姿に感銘を受け、鰹節の魅力に目覚めたという。以来、全国の鰹節の産地を訪ね、生産者との交流を重ねてきた。2017年に渋谷で『かつお食堂』をオープンし、鰹節の美味しさと魅力を伝えている。ビブグルマン4年連続選出も納得の内容。とはいえ、高級でもスタイリッシュでもない。ただし、ここでしか得られない“鰹と向き合う時間”は、唯一無二の価値だ。ご馳走様でした。

かつお食堂
03-6877-5324
東京都渋谷区鶯谷町7-12 GranDuo渋谷 B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13237611/

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