やさしさが詰まった、街角のパン屋@ジャンティーユ

目黒通りの裏手、住宅街の一角にひっそりと佇むベーカリー『ジャンティーユ（gentille）』。店名の“ジャンティーユ”はフランス語で“やさしい”の意。その名のとおり、手づくり感のある素朴で温もりあるパンが並び、地域に寄り添うような一軒だ。

クロワッサンは、北海道産発酵バターを使用した一品。サイズはしっかり大きめで、表面はざくっと香ばしい焼き上がり。食べ応えはあるが、層の繊細さやバターの芳醇な香りはやや控えめな印象。生地の存在感が勝っているが、日常使いにはちょうどよい塩梅とも言える。

あんバターは、フランスパン生地に粒あんとバターを挟んだ定番構成。あんこの甘さもバターの厚みも想定どおりで、安心感ある味わい。

惣菜系は種類が豊富で、「明太ごぼうのタルティーヌ」はしっかり塩気が効いており、シャキッとしたごぼうが印象的。

その他、「ベーコンポテージュ」「スパイシーカレー」など、アイデアに富んだラインナップが並ぶ。

「ブリオッシュショコラ」は、カカオを練り込んだブリオッシュ生地にチョコチップ。甘さ控えめな仕上げ。

全体を通して、素材の組み合わせやアイテムのバリエーションには工夫を感じる。また、日常的にふらっと立ち寄れる気軽さや、選ぶ楽しさのある構成は魅力。近所にあったら嬉しいパン屋さんだ。目黒の街角に根ざす、素朴であたたかい『ジャンティーユ』。ご馳走様でした。

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ジャンティーユ
03-3712-9610
東京都目黒区目黒3-1-1
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13044382/