2025.01.05 夜 一流の日本料理人が焼肉をプロデュースするとどうなるのか?@焼肉やまちゃん 焼肉・肉料理 京都市 10000円〜29999円 ★★★★☆ 2021年にオープンした京都の焼肉店『焼肉やまちゃん』を訪ねます。 やまちゃんとは、言わずと知れた京都の懐石料理店「富小路 やま岸」の店主、山岸隆博氏。店長は甥っ子が務めています。つまり、やまちゃんプロデュースの「やまちゃん」の店というわけか。 懐石料理の名店が焼肉を手掛けるメリットは何か? それはずばり、出汁。山岸氏の得意とする出汁が、焼肉をただの焼肉から肉料理へと昇華させています。さらには、焼肉店らしからぬ豪華な素材、今回においてはまさかの「香箱ガニ」まで登場するなど、焼肉の範疇を超えた展開に驚かされます。ちなみに、新興の焼肉店が京都で良質なホルモンを仕入れるのは至難の業だったそうです。そこで芝浦の市場に通い詰め、最高品質のホルモンを確保。その姿勢が料理に如実に表れています。さらに、最初の一口として提供されるユッケは、東京の名店「焼肉 誇味山」から直伝されたというもの。努力する姿は、応援したくなるんでしょうね。 料理のラインナップはこちら。 「サーロインの一口ユッケ」卵黄と甘味の強いタレが絡み、サーロインの圧倒的な旨味が際立つ一品。スタートから焼肉の概念を覆す美味しさ。 「ナムル」 「マルシンのユッケ」 「香箱ガニのジュレ酢がけ」香箱ガニの上品な甘味と、ミノの歯ごたえが驚きの相性を見せます。この発想はまさに山岸氏ならでは。 「白菜とサーロインのしゃぶしゃぶ」出汁を存分に味わえる贅沢なしゃぶしゃぶ。野菜も美味しく、肉の旨味が出汁と絡む余韻が素晴らしい。 「タン、タンゲタ、サガリ」表面がサクッと香ばしいタン、筋から旨味が凝縮するタンゲタ、そして脂がたっぷりで濃厚なサガリ。それぞれが異なる個性を発揮。 「ゆばキムチ」湯葉とキムチという和と韓国の融合が新鮮で、口の中で旨味が広がる一皿。 「シンシン、ハラミ」どちらもタレに出汁が使われ、深い味わいを楽しめます。肉質の点では、この日のハラミが優勝。 「赤センマイ」歯ごたえと旨味のバランスが絶妙。ホルモン好きにはたまらない一品。 「カレー」驚きの一皿。肉がたっぷりと入り、締めにふさわしい贅沢な一皿です。 「すだち冷麺」すっきりとした酸味で口の中をリセットしてくれる爽やかな冷麺。 「ミルクプリン」最後はシンプルながら濃厚なミルクプリンで締めくくり。余韻まで楽しめる一品。 ご馳走様でした。 — 焼肉やまちゃん050-5590-2514京都府京都市中京区蛸屋町157-11https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26035839/