札幌は、言わずと知れたカレーの激戦区。
もちろんスープカレーの牙城なわけだが、欧風やインドのカレーで高い評価を獲得する店も少なくはない。今回はその１つであるインド料理専門店『ジャド プール （Jhad Pul）』をご紹介してまいりましょう。場所は円山公園駅より徒歩10分ほどの場所にありますが、住宅街の中に溶け込んだ真っ白の一軒家レストランだ。
徹底的に本場のアプローチにこだわっているようで、かつては想像とのギャップで食事を残される方もいたんだとか。だが、今では激戦区の札幌でトップクラスの人気を誇るのだから、むしろ時代が追いついてきたというところでしょう。例えば、出汁を取らずに旨味はスパイスとハーブのみに預けてみたり、菜食文化のインドに倣って豆を多用してみたり。
ぶっかけメシって何だ？
その最たるものが、かつてはまかない風カレーと名乗った「ぶっかけメシ」でしょう。写真で引かないように画像は載せず、丁寧に注意事項まで用意されております。
１、初めてご来店のお客様はなるべく注文しないでください。
２、インディカ米が苦手な人は注文しないでください。
３、ダル（豆のカレー）や野菜などの地味なインド料理に地味なインド料理に興味がない人は注文しないでください。
４、食べ物の好き嫌いやアレルギーのある人など食材に制限のある人のリクエストはお断りします。
５、サッと食べてサッと帰る、そんな食事だと思って下さい。
６、当メニューに関するご質問には一切お答え致しません（ご不安な方はレギュラーメニューを）。
すいません、初めての来店なのにいきなり頼んですいません。死ぬほどカレーを食べ歩いてきた自負もあるので、許していただきましょう。そして、画像は載せない方針だったのに、さっそくビジュアルから紹介してすいません。だって、めちゃくちゃ美味しそうなのだもの。笑
メインのカレーとして選んだのは「パンジャブチキン」。パンジャブとは、インド北部からパキスタンにまたがる地方のこと。この現地の味を再現してるということでしょうか。おそらく冒頭でも説明したように出汁をとらぬ、無水のチキンカレー。玉ねぎやナッツのような野菜の旨味とスパイスを融合させて強い旨味を生み出しております。これ、めちゃくちゃうまい。まかないがルーツだったものらしく合いがけになっており、ダルのカレーと一緒にいただきます。スパイス等は控えめなのか、ダルの風味をきっちり残します。
最後に相方の食べたレギュラーターリー、北インドの定食を少しご紹介。こちらはメインのカレーに加えて、ダルのカレー、副菜四品に薬味などを加えたプレートランチ。カレーは、「マトンローガンジョシュ」を選択。こちらはペルシアあるいはカシミール地方に起源とするカレーで、肉を使ったスパイシーなカレーのこと。見事にそのベクトルで仕上げた現地感のあるカレーでございました。
ご馳走様です！
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ジャド プール
北海道札幌市中央区南6西24-3-21 1F・2F
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010105/1046448/