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2024.03.03 昼

鰻の名産地のポジションをさらに向上させる!@麟

浜松・掛川・磐田

5000円〜9999円

★★★★☆

鰻の名産地として浜松はあまりに有名である。

浜名湖の温暖な気候と豊富な水のおかげで養殖が盛んであり、実は鰻養殖の発祥の地としても知られております。当然のように浜松市内には多くの鰻屋が存在しており、浜松グルメの重要な位置付けになっております。その中にあって、老舗の鰻店たちを押しのけて、全国区の高評価を得る鰻屋も誕生しております。

『麟』

同じく浜松にある日本料理店「勢麟」のグループ店として誕生。遠州エリアの引き出しの多さを魅せてくれるのが特徴だが、その引き出しの1つである鰻に特化した形だ。

日本料理由来ということもあってか、旨味を引き出す手法を時間や血抜きに求めて、新しいアウトプットに挑戦しております。

ちなみに、メニューは白焼き付きの鰻重コースのみ。この日はうざくもあるということで追加させていただきました。

まずは、そのうざくから。沖縄産のもずくと胡瓜に和えて。酸味が鰻の脂をまろやかにして旨味ばかりを残す工夫。もずくを含めたとろみのある雰囲気がその印象をさらに強めてくれる印象です。まずは、味付けで鰻の旨味を魅せる。

白焼きと鰻重では、工程で鰻のポテンシャルを引き出していきます。白焼きは血抜きをして、蒲焼は血抜きをしないというのだ。ただ、洗う洗わないの違いではなく、毛細血管が赤く見せているのだとか。味の違いは見た目そのままで、白焼きは旨味ばかりがクリアに感じるアプトプットに。香ばしさと脂の旨味に悶絶。

鰻重においては、野生味がそのまま魅力につながる。タレの甘味とあいまって、芳醇な味わいを作り出します。ふんわりと蒸した関東風のアウトプットで、その味わいが鰻とともにとろけていくような印象です。日本料理店らしく白米にも強いこだわりがあり、羽釜で炊いたツヤツヤしたシルエットはさすがの一言。噛めば噛むほどに米の甘味が追いついていくようで、鰻重のためだけの白米と言っていいでしょう。

鰻の名産地をさらに強固なポジションに押し上げるような鰻店。要チェックです!


080-4526-0024
静岡県浜松市中央区千歳町42-2
https://tabelog.com/shizuoka/A2202/A220201/22037448/

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