2023.08.18 夜 日本版グルメマート、青山に誕生。 ★★★★☆ アメリカのロザンゼルスで、グルメマートという新しい業態の店舗が拡大している。食材の物販とお酒の販売、それに飲食が一体型になった業態だ。2021年時点でロサンゼルスに3店舗だったのが、2023年には13店舗まで広がっているそうです。コロナの時代にあって在宅時間を充実させる動きも増え、それにともなって飲食業界も大きな変化を迎えております。その流れの中で生まれ育ったのがグルメマートなのでしょう。 そんな日本版グルメマートが青山に誕生。その名も『Aoyama Gourmet Mart(青山グルメマート)』。 物販のエリアには、選りすぐりの食材や調味料がセンス良く配置され、ウォークインのセラーには世界中のワインの銘柄が並ぶ。 そう、ここは食材やお酒のセレクトショップなのです。ここで終わらないのがグルメマート。物販エリアの奥には飲食のスペースがあり、パスタ専門のカウンターが用意されております。 最初は日替わりで1日1種のパスタが用意されるそうですが、将来的にはコースなども検討されているそうです。 料理人はなんと21歳のイタリアンシェフ。この久保シェフ、亀戸の名店「メゼババ」の髙山氏にアポなしで修行を申し込むなど行動力が抜群。その縁もあって、試食などを通じてアドバイスもいただいているそうです。末恐ろしい若手だが、新しい文化の担い手として相応しい料理人だ。前菜もパスタも完成度が高く、この後どんなシェフになるか楽しみな逸材でございます。 料理のラインナップはこちら。 「信州野菜のサラダ」 「明石産真蛸のジャガイモの温菜」 「豊洲の貝づくしペスカトーレ(ロッソ)」ムール貝、浅利、蛤、蜆。 「愛知県産あいちあさりのボンゴレ(ビアンコ)」 「新鮮イワシとウイキョウのオイルパスタ」 「ふみちゃん家の濃厚卵カルボナーラ」少しぼやけそうな上品な味なのに、グアンチャーレが輪郭を作る。 「新鮮青森にんにくのペペロンチーノ」 まだ始まったばかりのグルメマート。物販エリアで購入したものをアドリブで料理人に作ってもらう、そんな新しいコミュニケーションも生まれるかも。青山の新名所、青山グルメマートに注目です。