2023.07.28 夜 実力派寿司職人、元麻布で独立。@すし 田いら 寿司 六本木・麻布・広尾 30000円〜49999円 ★★★★☆ 住所非公開、元麻布の住宅街にオープンした寿司店『すし 田いら』へ。 偉躯な体つきに、親しみやすい接客の大将は一度見たら忘れない。そうだ、海味の4代目として暖簾を守った平氏ではないですか。屋号はお名前だったんですね。2022年に独立開業、内装は数々の名寿司店をデザインした板井工務店によるものだ。器へのこだわりは強く、それを象徴するかのようにカウンターの奥中央に日本を代表する土鍋作家の中川一辺陶の蒸し器が堂々と飾られておりました。 海味時代と同じ印象で、個性的なアプローチやユニークな寿司種などが目立つ。その個性が総じてお酒との相性を作るのに役に立っております。握りは、シャリはネタによって使い分けているのか、しっかりマリアージュに成功。特に煮切りの味などを強めに設定しているようで、赤酢寄りのシャリが相性がいいようだ。かたさの加減もよく、安定感の高さは間違いない。いくつもの寿司店を渡り歩いた経験値によるものか。ご馳走様です。 つまみのラインナップ。 「糸瓜」梅のジュレとともにいただく涼しげな一品。 「雲丹」余市より。 「手巻き」中落ちと胡瓜 「しじみ出汁」坊主殺し、と呼ばれる岩もずくとともに。 「鯛」明石より。 「蛸」お番茶で煮たもの 「石垣貝」 「牡丹海老」増毛より。ねっとりとした旨味の強さ。鰹の風味と食べる青い卵が絶品。 「鮑」 「茶碗蒸し」烏賊の出汁飲みのシンプルなスープに、有明の海苔を浮かばせる。海苔の香りが際立つ! 握りのラインナップ。 「小肌」 「ホシガレイ」上にはエンガワを添えて 「フエフキダイ」 「新子」 「海鰻」岡山より 「鯵」仙崎より 「新烏賊」 「漬け」 「中トロ」 「大トロ」 「ミルガイ」 「雲丹」淡路、唐津、利尻から3種。個人的には唐津に軍配。 「車海老」 「穴子」 「玉子」 — すし 田いら東京都港区https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13271063/