南森町のフレンチ『ラ カンロ (La Kanro)』
ビルの6階にあるがアプローチからエレベーターに掛けては専用のもの。インターフォンを押した瞬間からもうラカンロの世界観に没入していく仕掛けです。まるで洞窟のようなアプローチを抜けると、ダークカラーのシックな空間にカウンターにたどり着く。まずは神秘的とさえ感じる空間が、非日常の体験を約束してくれるのです。
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まずは、アミューズで乾杯。
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チョリソーの出汁のコンソメスープに、卵黄のコンフィと燻製のカシューナッツのペーストと続きます。特に後者の燻製香や添えられたキャビアの塩気など、アルコールとの相性がバッチリ。卵の殻を器にした可愛らしいアプローチもラカンロらしさだ。
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そして、その世界観がさっそく爆発する!
なんということでしょう。まるで花畑に迷い込んだかのような草花の中に、フィンガーフードばかりが9種類も。オニオングラタンスープ、マシュマロに和牛の生ハム、ビーフのサンドにハーブ、カプレーゼ、根セロリのチップに昆布締めの白海老のタルタル、鰯のマリネにクスクスのサラダ、あおさのチップスに雲丹、桜海老のキッシュ、アオリイカのタルタルなど。
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その全てのテクスチャーや味わいに驚きがあり、もちろん味も素晴らしい。特にとろけるようなカプレーゼのテクスチャーには驚きます。以前からアミューズとして小さな料理をいくつも提供していましたが、八寸のように1つのプレートで提供するのはアイデアですね。素敵すぎる。それにしても、一体どれだけの工数を掛けたのだろうか?
ラカンロの名物として名高い生春巻きも健在。そのビジュアルは言うまでもないが、オマール海老やフォアグラの強い味わいも名物としてふさわしい口福感を作る。また、生春巻の生地自体のもっちりした食感もいいアクセントで、ただ透けるだけが仕事じゃないようだ。お隣のマンゴーのソースも面白い。
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「カリフラワー 緑アスパラガス」
15種類の野菜のサラダ。この時期は山菜主体で、貝出汁やバターの風味が最高で、きっちりワインにブリッジしていきます。
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「蛍烏賊 蛤」
蛍烏賊と蛤、それに北寄貝などが参加。グラタン的なアウトプットだが、優しい風味がひとつひとつの素材を際立たせます。
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「鮑 モズク」
肉厚の鮑を使ったリゾット。ソースに使われるのが、自家製グリーンカレーで、どうしようもないほどに食欲をそそらせます。
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「甘鯛 トマト」
皮と身の間に帆立のムースと花山椒をしのばせる。筍の食感もアクセントになっている。全体を通してだが、テクスチャーのコントロールが天才的です。
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「牛」
シャトーブリアンとフォアグラのハンバーグ。マデラソースまでは想像できたが、ここにニラのソースを合わせるユニークネス。もはや天才としか形容できません!
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最後にして、最大の驚きが待っておりました。フレンチのスイーツは時に惰性にもなりかねないですが、凄すぎるプレゼンテーションがスタートします。小さな一口サイズのスイーツが、12種類も並ぶのです。パンや口直しなども含めれば、今回いただいた料理の数はなんと31種類!もう一度言います、、、
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一体どれだけの工数を掛けたのだろうか?
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ラ カンロ
大阪府大阪市北区天神西町3-9 NUI南森町南側
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27119203/