2023.01.19 夜 蕎麦業界を走る緑の刺客。@green glass そば 西武沿線 5000円〜9999円 ★★★★☆ 新宿区の上落合にある蕎麦屋『グリーングラス(green glass)』へ。 ひっそりとした住宅街の一角にあり、一軒家の外に掲げられた小さな看板だけが目印。店内には小さなカウンターと2つの掘り炬燵があるだけで、隠れ家という言葉がふさわしい蕎麦店だ。たくさんの焼酎や日本酒の瓶が目立つが、競馬関連のオブジェが飾られるのも印象的。なんでも店名の由来となったGI制覇の競走馬に同名の馬がいるそうだ。その強さに「緑の刺客」なんて渾名もついていたんだとか。かっこいい。蕎麦の実の「グリーン」や日本酒を傾ける「グラス」の意味もあるのでしょう。 まずは、蕎麦の味の雑炊からスタート。冷えた体に染み渡る温度が体を、出汁の美味しさが心を温めてくれます。 続いて、蕎麦の食べ比べで、埼玉の令和二年(左)と福井の秋そば(右)を楽しませる。香りから個性があり、これに比例するような風味も口の中に広げます。個人的には福井の勝ちで、圧倒的な香りの高さにため息が漏れます。 グリーングラスを語る上で、もう1つの重要なキーワードが「静岡」だ。ご主人のご出身なのだが、ところ狭しと並ぶお酒達には静岡の地酒はもちろん、限定のウィスキーなどの銘柄も並んでおります。これに合わせるアテも静岡のものが多い。その代表が静岡おでんだ。つみれ、もつ、はんぺん、大根、白子、、、静岡らしい黒い出汁に煮込まれます。出汁の旨味はもちろんだが、つみれやはんぺんからは加工物としてではなく、魚介の風味がしっかりと目立ちます。 この後も、牡蠣のオイル漬け、じゃこ海老のオイル漬け、蓮根のきんぴら、無添加のかまぼこも盛り合わせに、 黒大豆と白大豆の豆腐、 牛の山椒煮を挟んだだし巻きと続いていきます。 これだけ充実した蕎麦前なら、お酒もたらふく進むことでしょう。後は蕎麦をつるっと食べて、、、なんて思いましたが、グリーングラスは第四コーナーから猛追してきます! 怒涛の蕎麦、7種類。 「オリーブオイル蕎麦」まるでパスタのようにモチモチとしたアウトプット。オリーブオイルも静岡産だ。 「明太子蕎麦」イタリアンかと思えば、今度は和風パスタ風の仕上げ。 「かけ蕎麦」出汁のクオリティーも高い! 「百合根蕎麦」百合根の甘さと蕎麦をだんご状にして融合 「中華蕎麦」今度は煮干しの出汁。一体何種類の出汁をひいているのでしょう。 「釜揚げ蕎麦」最初の埼玉の蕎麦が再登場。 「もり蕎麦」最初の福井の蕎麦が再登場。やっぱりこの日はこの蕎麦が優勝だ。 ご馳走様でした!! — green glass03-6908-9259東京都新宿区上落合3-28-9https://tabelog.com/tokyo/A1321/A132104/13196314/