2022.12.16 夜 銀座の路地裏の歩き方。@小笹寿し 寿司 銀座・新橋・有楽町 10000円〜29999円 ★★★★☆ 銀座の粋な歩き方、それは裏路地を極めることだ。 並木通りや金春通りを行き来するのに、道路ではなくビルとビルの隙間をすいすいと歩くと格好がいい。銀座を知っている、そんな感じがするのだ。その裏路地には知っていると格好がいい、粋な飲食店もある。その1つが老舗の寿司店『小笹寿し』、場所は並木通りから見番通りに抜ける路地にある。 まずは、その歴史を年表にて追っていきましょう。 1950年 寿平八郎氏が新橋にて創業1954年 現在の銀座8丁目に移転。当時の大将は岡田周三氏で、下北沢「小笹寿し」の初代。1965年 その後、下北沢「小笹寿し」でも働いた、現大将の寺嶋和平氏が銀座「小笹寿し」に入店1982年 銀座「小笹寿し」閉店1995年 寺嶋和平氏の独立に際して、銀座「小笹寿し」復活 銀座では予約困難な高級寿司店が割拠しますが、そのアンチテーゼとも言えるような存在。寿司バブルにあって予約なんてしないで、ふらっと入れるという懐の深い店。熱燗でつまみをやっつけて数貫握ってサクッと帰る、そんな粋なお店なのだ。お好みで好きなものだけ食べられるのも嬉しいポイント。寿司って本来こうでなきゃ。 まずは、つまみをご紹介していきましょう。 小笹寿しの代名詞と呼ばれるのが「穴子の雉焼」だ。山椒で食べさせるのだが、その香りと焼き付けた香ばしさが絶妙でいいつまみに。穴子のさっぱり感を補完するように香りづけに成功しております。付け合わせが胡瓜なのもいい。まるで、うなきゅうのように相性がいいのだ。 その他のラインナップのメモ。 「平目」昆布締めにて 「小肌」穏やかな酸味が心地良し 「皮剝」同店には肝の合わせポン酢などを発明したなんて噂も!? 「鮑」酒蒸しにて 握りは古典的なシルエットだが、これがかえって説得力を高めていく。米酢の穏やかな酸味が心地よく、ネタを主役にすべく土台としてしっかり機能している。水分は多めな印象もあったが、ネタと合わせると違和感はない。ネタの味わいが強めに設計している影響もあるのかも。 その他のラインナップのメモ。 「鯛」 「皮剝」さすがの皮剝使いですね 「鱚」昆布をしっかり効かせて 「小肌」おぼろをしのばせて 「赤身」しっかり漬けた赤身。美味しいなぁ。 「トロ」 「蝦蛄」 「鯵」この生姜と浅葱の組み合わせも同店の発明という噂!? 「煮蛤」 「車海老」 「穴子」 「干瓢」干瓢の割合高! 繰り返します。銀座八丁目の粋な歩き方、それは裏路地を極めることだ。いや、裏路地の寿司屋を極めることだ。 — 小笹寿し03-3289-2227東京都中央区銀座8-6-18 第5秀和ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13000569/