2022.09.18 昼 伊勢うどんはおもてなしから生まれた!?@名代伊勢うどん 山口屋 うどん 伊勢・志摩・鳥羽 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 歴史や文化と食は密接に関わっているものだ。今回は三重県伊勢市の名物「伊勢うどん」に迫ってみましょう。伊勢うどんといえば、黒く濃厚なタレに極太の柔らかいうどんが特徴です。 なぜ、こんなに柔らかいうどんになったのか? それは、ずばり伊勢神宮とおもてなしの精神によるもの。伊勢うどんの歴史は400年以上にも及び、日本最高位の神社と称される伊勢神宮への参拝客に振る舞われた歴史的な郷土料理でございます。そして、参拝客にいつでも提供できるようにと常に茹で続けた結果、特有の柔らかさになったのです。何事にも理由がある、グルメは本当に面白い。 前段が長くなって失礼しました。 今回は伊勢うどんの老舗『名代伊勢うどん 山口屋』をご紹介してまいりましょう。創業は昭和初期、当時の味を守り続ける老舗でございます。店内には有名人のサインが飾られており、たびたびメディアに登場する人気店だ。メニューは伊勢うどんはもちろん、きしめん、そばなども提供。伊勢うどん1つとってもトッピング違いで多くの選択肢がありますが、その中で名物に位置付けられる一品を。 ごちゃいせうどん、1200円也。 文字通り、うどんの上に具材をごちゃまぜに乗せたもの。内容は、海老天2尾、肉、お揚げ、お麩、蒲鉾、ねぎ。うどんは噂通りの柔らかさで、むっちりしているのになんだか口溶けがいい。鍋や雑煮における後半の餅のような食感です。これに合わせて上記の具材達が丼を賑やかにしているので、本当に鍋を食べているかのようです。つゆは塩気が立つと思いきや、ベースとなる節類やざらめやたまり醤油が作る甘さが特徴です。 おもてなしから生まれた伊勢うどん。ぜひ堪能してみてください。ご馳走様でした! — 名代伊勢うどん 山口屋0596-28-3856三重県伊勢市宮後1-1-18https://tabelog.com/mie/A2403/A240301/24000930/