酒とつまみと唯一無二の蕎麦。@さぬきや

高円寺の老舗うどん『さぬきや』、ここには驚きがたくさんある。昭和39年に創業の老舗で、現在店を切り盛りするのは２代目。特に名店などでの修行経験はないというが、かえってそれが驚きのあるサービスや料理に繋がっているのかもしれません。

最初のドリンクはお酒、日本酒である。

そのラインナップが凄い、、、黒龍の石田屋に仁左衛門、十四代の龍泉など、日本酒通ならよだれが出るラインナップが揃っている。しかも、これを一合売りしているのだ。超高級店にも負けぬラインナップを、かなりリーズナブルの金額でいただくことができる。これだけで、蕎麦好きでなくとも訪問の価値があるといっていい。

酒のラインナップが凄ければ、次に欲しくなるのは蕎麦前だ。およそ蕎麦屋らしくないフォアグラの茶碗蒸しなどが名物の位置づけ。残念ながら、フォアグラの仕入れがないそうで現在は提供なし。それでも、手の込んだ一品料理が充実。注文したのは、自家製燻製盛り合わせ。

牛蒡、鶏モモ、砂肝、豚バラ、蒟蒻、、、あの手この手で燻製を楽しませ、お酒へと誘う。仕入れにもこだわりがあるようで、つまみに米沢牛が登場する。軽い炙りでいただきました。

最後はもちろん蕎麦。名物の全粒粉うどんをブルーチーズ出汁でいただきます。一瞬、ブルーチーズの方に驚きの目を向けてしまうが、最大の驚きは全粒粉のうどんだ。聞き慣れないワードだがそれもそのはず、同店がこの製法の特許を取得してるのです。ざらつきのある食感で、その表面から少々の塩気と全粒粉ならでは風味をばっちりと感じます。

さらに、その肌感がブルーチーズと相性がよく、塩味が足されて濃厚なパスタのような味わいに。しかも、食物繊維が豊富というおまけ付きです。開発の苦労を聞いて驚きが倍増。形になるまでに時間がかかり、さらに味が整うまでに時間がかかったそうで、なんとここまでたどり着くのに１２年もかかったんだとか！

酒とつまみと蕎麦。そのすべてに驚きあり。ご馳走様です。

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さぬきや
03-3314-4488
東京都杉並区高円寺南4-38-7
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13011726/