”高い”ことが客を呼ぶ。これも戦略の１つ。@中華そば すずらん

恵比寿にある中華そばの『すずらん』、ここが今回の目的地。

１万円以上のラーメンを提供しているなんて話も含めて、SNS上で話題にあがったラーメン店。2003年に渋谷で開業し、2014年に現在の恵比寿店へ移転。そりゃ、その値段において賛否両論はあるでしょう。だが、賛であろうと否であろうと、もうその時点で”高い”ブランディングの手のひらの上。”高い”ということ自体がお客を呼ぶ、そんな面白い事例を見せたくれたお店でございます。

外にはショーケースがあるが、値段を伺い知ることはできない。メニューの撮影は禁止していることもあり、やはり外部にその情報はない。店のメニューを恐る恐る開いて初めて、その値段を確認できるのです。意外なことに、ラーメン以外に中華料理のメニューも充実しており、高級中華料理店と見れば実は値段も高すぎるという事はない。

人気メニューの１つ「チャーシューワンタンメン」、3500円也。

確かに安くはない。だが、そのこだわりの強さからすれば高くもない。琥珀色に輝くスープは澄んだ雑味のない味わいだが、塩気はラーメンらしい強さ。脂が甘味を作り出して、レベルの高い厚みのあるスープを完成させております。そこに重ねるチャーシューは中華料理店のチャーシューのようにクオリティーが高い。ワンタンも然りで、ツルッとした柔らかさの中に、旨味の強いこだわりの肉のミンチが隠されております。

”高い”ということ自体がブランディングに繋がりつつ、絶対額の適性はわからないが、”高い”ことの説得力を持たせるこだわりは十分に感じるラーメンでございました。ご馳走様です。

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中華そば すずらん
東京都渋谷区恵比寿1-7-12 久保ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13173000/