2022.06.18 夜 大将「飲むなら?」客「のむら!!」@鮨匠 のむら 寿司 鹿児島 30000円〜49999円 ★★★★☆ 大将「飲むなら?」客「のむら!!」 鹿児島にある人気寿司店『鮨匠 のむら』はこうして始まる。のむら劇場と称されるカウンターでは、鹿児島近海の希少なネタと必殺の親父ギャグが繰り広げられます。そして、歌舞伎でいう大向こうのように、大将の「飲むなら」の声にお客達は「のむら!」と呼応するのが定番なのだ。 ただ、この言葉とは裏腹に、料理は無理にお酒にアジャストしたようなものではなく、実に素材に実直でクリアなもの。鹿児島という立地でしか味わえぬ食材の魅力を余すことなく伝えてくれるのです。 最も印象的だったのが蝦蛄。蝦蛄といえば、薄茶色のイメージですが、美しいほどクリアで茹でても色白のべっぴんさん。味わいもこれに比例するようにクリアなもので、きっと蝦蛄が苦手って人は気付きすらしないかも。笑 これは面白い。 珍しいものでいえば、蛸の卵から作られる海藤花、藤の花房に似ていることが由来です。もっと強く味を当てれば強力な肴になろうものだが、やはり素材の味をクリアに楽しませる。そうか、この劇場は勉強の場でもあるのか。ときどきで、タブレットで魚種の写真を見せてくれるのもこれに共通しております。 つまみ部門の優勝はといえば、甲乙付けがたいが敢えて自家製の醤油に勝ちを譲りたい。その味の豊潤さに参った参った。普通の薄口醤油にしては塩分が控えめだが、その分出汁の風味のようなコクを感じさせます。どのつまみにも相性がよく、これが癖になるのだ。 握り部門の優勝もこれとは無縁ではない穴子か。この醤油で煮上げたそうな。その風味でコーティングされ、魚醤のような強さを持ち合わせた穴子が完成しております。ご馳走様でした。 つまみのラインナップはこちら。「心太」 「玉と薩摩揚げ」大将の出身の屋久島の飛魚を使ったものだそう。 「眼一鯛」背と腹 「伊佐木の白子」 「真蛸」 「きびなご」 「天然カンパチ」 「鯵」釣り。これも驚くほどクリアな味わい。 「馬糞雲丹」唐津 「クエのみぞれ煮」 「茶碗蒸し」紫雲丹、筋子、そして薩摩芋!これも優勝候補でした。 「鮑」6時間かけて柔らかく煮たもの。大根と日本酒で煮たそうで、これが素晴らしい余韻を作っております。 「ハガツオのタタキ」 握りのラインナップはこちら。シャリは白身の魅力を活かす米酢。 「アオリイカ」 「クエ」 「シロホシフエダイ」 「ナミクダヒゲエビ」 「車海老」 「真鯵」 「縞鯵」 「赤雲丹」 「筋子」 「スマガツオ」アタック鰹で、余韻が鮪。なんだこりゃ! 「雲丹の小丼」 「太刀魚の蒸し焼き」 「胡瓜」 — 鮨匠 のむら099-226-1210鹿児島県鹿児島市松原町6-2 松原ハイツ 1Fhttps://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000087/