2022.03.29 昼 関東風と関西風の境界線はどこか!?@うなぎ千草 鰻 静岡 5000円〜9999円 ★★★★☆ 関東と関西では、言葉や文化、そして食のアウトプットにも大きな違いがある。出汁に濃口醤油を使う関東、薄口醤油を使う関西。すき焼きが肉を煮て食べるのが関東、肉を焼いて食べるのが関西といった感じ。そして、本日の主役である鰻も然り。蒸してふわふわに仕上げるのが関東風、焼いてパリパリに仕上げるのが関西風だ。 では、関東と関西の境界線はどこなのだろう。 こと鰻においては、名産地として有名な浜松と言われております。浜名湖を囲うように鰻屋さんが軒を連ねておりますが、ここに関東風と関西風が混在していることから、境界線とされているのかもしれません。今回ご紹介するのは奥浜名湖を見渡す『うなぎ千草』はどうだろう。境界線らしく、ここでは関東風と関西風のハイブレッドな鰻を提供しているのです。 それが千草名物、奥浜名湖焼。 奥浜名湖焼と命名された焼き方は、関東風と同じように蒸すのと、パリッと外側を焼き上げる関西風のハイブリッド。関東風のとろけるような柔らかさでなく、”ふわふわ”ながら”もちもち”な食感。脂の口溶けは関東風のそれで、甘めのタレで照り焼きのようにしっかりと鰻をコーティングさせて、それが焼けた香ばしさも同時に楽しませるのは関西風のそれ。 鰻の関東風と関西風が出会う場所、浜名湖。奥浜名湖焼とは、そのいいところどりの鰻でございました。ご馳走様です。 — うなぎ千草053-524-0809静岡県浜松市北区三ケ日町鵺代4-1https://tabelog.com/shizuoka/A2202/A220201/22004714/