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2022.02.10 夜

喜び多き日本料理店@老松 喜多川

日本料理

大阪市

10000円〜29999円

★★★★☆

大阪は西天満にある本格日本料理『老松喜多川』へ。

老松通りに位置するが、老松とは末永い繁栄を願う象徴。そして、大将のお名前からとった屋号は喜び多き川。縁起の良さが掛け算された日本料理店でございます。京都の名店「祇園 さゝ木」で腕を磨き、ミシュランの1つ星を獲得するなどキャリアは十分。また、人柄の良さも魅力で会話の楽しくカウンター商売がよく似合う。入り口の石畳へのアプローチの前にある電柱がもったいないなぁなんて思いましたが、「あれは守り神ですわぁ。笑」と話す姿に一瞬で印象が変化します。素敵。

日本料理らしく季節の食材を駆使するのはもちろんだが、味の重ね方に特徴あり。ややもすれば、狙いがぶれがちだが、食材の重ね方が秀逸で主役となる素材の印象をしっかり残します。全体的に出汁や味付けがしっかりしているぶん、お酒との相性もいい。気持ちよくなりながら大将の軽妙なトークに耳を傾ける、そんなシーンの似合う店でございます。

料理のラインナップはこちら。

「白甘鯛」白甘鯛に鱈の白子のソースでコーティング。淀大根や菊菜が脇を固める。昆布出汁もばっちり効かせるなど、全体的に旨みの強い設計になっております。

「白魚」カラッと揚げた穴道湖産の白魚の天ぷら。唐墨の味わいが日本酒へと誘います。

「蟹真薯」やはり昆布が強めの設定で旨みが強い。蟹の旨みと上手に手を取り合います。

「河豚刺し」分厚めのカットで食感が楽しい。

「鮪」ひっさげマグロ。小ぶりのマグロのことだが、味わいについては大ぶり。炙った皮の風味、寝かせた先の旨味、土佐酢の酸味、鬼おろしが吸う出汁など、子供のマグロをみんなでフォローしているからか。美味しい。

「茶碗蒸し」伊予柑を器にした茶碗蒸し。百合根の餡との組み合わせ。酸の程度がよく、塩の強さは本能的な満足感を作る。さらに、藁で燻した鮟肝を重ねるなど抜け目がない。

「河豚唐揚げ」白子とともに。

「クエ」原木椎茸とともに。ビシッと効かせた黒胡椒の力もあるが、クエ自身のクオリティーに驚き。まるで鼈のようなクエのコラーゲン質がプルプルでインパクトのある味わい。クエを淡白と言ったのは誰だろう?笑

「松葉蟹ご飯」蟹身に蟹味噌、蟹の素材力だけで完成する食事は本当に贅沢だ。

「菓子」酒粕のアイスと苺大福

老松 喜多川
06-6361-6411
大阪府大阪市北区西天満4-1-11
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27067696/

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