ラーメンなのか？うどんなのか？@楢製麺

ラーメンとうどんの違いは何か？

一番大きなのは麺の違い。小麦粉から作られることは共通ですが、うどんはここに水と塩を加え、ラーメンはここに水とかん水を加えます。かん水とはアルカリ水溶液で、中華麺独特の黄色の色味や弾力の正体はこれです。かん水はいわゆる添加物にあたりますが、そんなかん水を使わぬ無添加で、さらに塩も不使用な麺を使ったお店があります。

2019年5月創業の『楢製麺』、場所は代々木にございます。

実は当店をプロデュースは、新宿の人気うどん店「慎」によるもの。なるほど、それでうどんに近いアプローチのラーメンなのか。だが、かん水を使わぬ麺はラーメンではなく、塩を使わないから一般的なうどんでもない。進化系のうどんとでも呼びましょうか。このネーミングふさわしいこだわりっぷりで、打ちたて、切りたて、無添加、化学調味料不使用になっております。

特製醤油、1380円。

見た目は完全にラーメンそのもの。中央に鎮座する竹の子が印象的で、これももちろん無添加。麺の湯で時間は10秒ほどなんだとか。風味はそこまで前面に出るものではないですが、むっちりした感じは新食感。なるほど、これは新しい麺と言っていいでしょう。

醤油ラーメンは酸味の強い仕上がりで鶏油がインパクトを作ります。無化調だけあって優しいアウトプットですが、卓上の黒胡椒を使うと一気に味が締まってまいります。ラーメンになるのだ。特製のトッピングは竹の子以外も充実で、３種類のチャーシューと玉子付き。

うどん屋がプロデュースするラーメンは、そのどちらでも新しい麺料理でした。ご馳走様です！

—

楢製麺
東京都渋谷区代々木2-26-2 第2桑野ビル
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13234984/