2021.10.25 夜 神楽坂に新しい鷹が降り立った。@波濤 寿司 四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋 30000円〜49999円 ★★★★★ 石かわグループが席巻するエリア、神楽坂。ボスとなる「神楽坂 石かわ」がミシュラン三つ星なら、その弟子である小泉氏の「虎白」もまた三つ星。トンビが鷹を生むならぬ、鷹が鷹を生む一大グループでございます。2020年、この地に新しい鷹が降り立った。場所は神楽坂の裏路地。 『波濤』 大将の熊切大地氏。石かわグループで10年も料理を学び、東麻布にある超予約困難店の天本で寿司を学ぶ。ちなみに、天本もミシュランの2つ星。一体いくつの星の下で腕を磨いてきたのでしょう。料理や握りだけでなく、器や設えについてもしっかり勉強したのでしょう。空間全体の完成度も非常に高い。 石かわ譲りのつまみ、もとい、料理達。 「白子と蕪のお椀」 「甘鯛と銀杏」萩の甘鯛 「毛蟹と焼き茄子」ジュレに出汁にニュアンスが強く反映されております。 「焼き鼈」 「出汁漬けいくら」鰹出汁の風味が余韻に広がる。さっぱりとした仕上げが好感度が高い。 握りにもアイデアが。これも、石かわグループのアイデンティティーか。 なんと春菊の握りからスタートするのです。胡麻油の香りがずるい、、、笑 薫香なども感じるが、余韻はちゃんと春菊で終わらせる。江戸前ではなく、石かわ前といったところか。いや、あくまで師匠から学んだのはアイデアの柔軟さであり、これは熊切大地の鮨のオリジナリティーなのでしょう。アイデア、面白し。 握り全体の印象は、ふんわりとした優しいタッチ。沈む握り達がたっぷりの空気の存在を証明しております。寿司に限った修行期間を考えると恐るべき完成度の高さです。ネタによって赤酢と白酢の割合に変化させるのも特徴の1つ。ネタの個性を研究し理解している証拠ですね。感心させられますね。ご馳走様でした! 握りのラインナップは以下。 「赤身漬け」アイルランド産。仕入れは樋長さん。 「中トロ」 「烏賊」 「鰹」ネギと生姜と。 「小肌」天草 「車海老」 「赤貝」閖上 「かわはぎ」 「馬糞雲丹」海苔の香りが最高! 「穴子」旨味だけを残してとろける! 「鼈のにゅうめん」 「太巻き」きゅうり、干瓢、うに、まぐろ 「メロン」 「ミルクアイス」 — 波濤050-3138-5225東京都新宿区神楽坂5-7https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13245540/