2021.09.12 昼 人形町に駄目な隣人ならぬ、最高の隣人が誕生。@駄目な隣人 ラーメン・つけめん 東京・日本橋 〜999円 ★★★★☆ なんと謙虚なネーミングなのでしょう! 人形町駅の交差点にできたラーメンの新店の話。屋号は『駄目な隣人』、きっと周囲の方々に向けての日本的な姿勢がそのまま店名になったのでしょう。 お土産などを持参したときの「つまらないものですが」と枕詞をつけるのと同じパターン。駄目な隣人ですがよろしくお願いします、という謙虚かつユニークなネーミングになっております。 ただ、実のところ、彼らは隣人ではなくどちらかといえば「住人」だ。人形町を含めた日本橋エリアにあるクラフトビールの「NIHONBASHI BREWERY」や野菜ビストロの「UNION SAND YARD」を展開する株式会社ZOTがオープンさせた新店なのです。 地元へのこだわりはラーメンにも込められており、食材や調味料に同エリアの老舗の名前が並ぶ。海苔に1849年創業の日本橋室町の山本海苔店、鰹節に1699年創業のにんべん、ご飯ものに日山の肉といった感じです。 SUPREME、1150円 お洒落なメニュー名ですが、要は全部入りのこと。通常のラーメンをREGULAR、味玉トッピングがPLUSになっております。驚いたのは旨味がたっぷりのスープに動物系の出汁が使われていないこと。ブイヨン・ド・レギューム、つまりは野菜だけの出汁で構成されております。 アタックにも鶏油的な役割を果たす強い味がありますが、これは生姜をコンフィしたものなのだとか。上積みにある生姜がインパクトを作り、後半は優しい旨味たっぷりの野菜出汁たっぷりという構成に。これは、すごい。全粒粉を使用したという麺も相性がバッチリです。 野菜へのこだわりは調味料にも。NIRAKOSHOと名付けられた韮と唐辛子の用意があり、これがまた抜群に美味いのだ。 一点注意して欲しいのはデフォルトのスープの旨味は二度と戻れないということ。それだけ強烈な味変アイテムをやはり野菜で作っているというのが好感度が高い。 センスもよく健康的、そして美味しいラーメンを提供してくれるなんて、どこが駄目な隣人なのでしょう。最高の隣人が人形町に誕生です。 — 駄目な隣人東京都中央区日本橋人形町3–7-13 日本橋センチュリープラザ 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13255889/