2021.06.27 夜 金沢ではなく大阪にもあった東茶屋!?@東茶屋 なかむら 日本料理 大阪市 10000円〜29999円 ★★★★☆ 大阪は天神橋筋六丁目駅、徒歩5分ほどの距離にある日本料理店『東茶屋なかむら』へ。東茶屋といえば、石川県の金沢文化を代表する茶屋街の名前と同じ。実は金沢は大将の中村氏のご出身であり、ここから地元への自信、尊敬、愛情などが伺えます。大阪や神戸の有名店で腕を磨くも、ずっと心の中に故郷の光景が広がっていたのでしょう。そして、ただの望郷の念ではなく、実際に多くの食材を金沢から仕入れているそう。大阪にあって、”東茶屋街”のように地元の食材を楽しめるのです。 大切にしているのは食材だけでなく文化も。先付けでは、金沢の文化である氷室開きを見立てた料理から。江戸時代加賀藩が徳川家に氷を献上していたことに由来する行事だそうですが、そうした文化を料理の中に投影しております。茅葺屋根を模した藁の下には七尾産のトリガイ。さっと炙ったレアなアウトプットに、肝の存在感が美味。 続く、料理のラインナップはこちら。 「雲丹烏賊そうめん」そのままでも甘さのある赤烏賊。ここに余市の雲丹が添えられますが、烏賊に雲丹を乗せて食べたい。ソースというかジュースのように口の中でとろけていきます。 「椀」鮑と千両なすのお椀。福井県産という鮑には薫香を纏わせる。出汁は繊細なものであったが、インパクトを感じさせるには余りあるタネ達でございました。 「蓬餅」この時期に?旬ではないと思ったが、三月に摘んだものがちょうど干し上がったタイミングなのだとか。このタイミングで?なぜ食中にかと思ったが、醤油ベースと焦げ感が食事の1つとしてしっかり機能しておりました。 「鮎」天竜川の鮎。しっかりと塩をあてたアウトプット。焼き台の上で提供する演出にはカウンターから声が上がっておりました。お見事。 「佐賀牛」銘柄牛のシャトーブリアン。よくも悪くも肉の旨味が強すぎるが、そこは木の芽と山葵でバランスを。 「毛蟹」石川県の珠洲市より。ジュレの酸味でさっぱりと。隠された蟹味噌が強さの担保を。 「甘海老寿司」「のどぐろご飯」北陸の誇る食材達はシンプルに米と。 「蕎麦」手打ちの蕎麦、専門店にも引けをとらぬレベル感に仕上がっております。出汁の効いたつけ汁で胡麻の風味とともにいただきます。 「冷やしぜんざい」ここで蓴菜とは面白い。 — 東茶屋 なかむら06-6147-3686大阪府大阪市北区本庄東1-25-8https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27113956/