築80年の商家で絶品のそばを。＠そば切り文目堂

大阪は谷町六丁目にある蕎麦屋、『そば切り文目堂』が今回の目的地。築80年の商家をリノベーションしたという店で、重みがありながらどこか懐かしいレトロな雰囲気。ここだけ切り取れば映画の世界にあっても不思議ではない。ミシュランの１つ星を獲得したという実績も含めて、蕎麦の味の期待感を高めるには十分なルックスになっております。

鴨汁そば、1450円也

お蕎麦の選択肢は大きく、細切りか、粗挽きか。前者は蕎麦の実の部分で製粉したもの、後者はそば殻を挽き込んだ黒っぽい蕎麦でございます。細切りにていただきましたが、その名の通りの細い細い蕎麦になっております。蕎麦の風味の強さは粗挽きに譲るが、それでも十分な風味の持ち主でございます。さすがは十割の蕎麦といったところか。

そしてこの蕎麦の細さこそが鴨汁を堪能する装置に。細さがゆえに作られる表面積の多さが鴨汁達を口の中へと連れてくるのだ。ただでさえ、塩気の強さを感じるもので、さらに鴨の旨味がつゆの中に多分に溶け出しております。言葉としては適切ではないが、上品と下品が握手というか。

その線が後半はぼけてくるのだが、ここからは山椒や七味の出番。とても完成度の高い蕎麦でございました。ご馳走様です！

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そば切り文目堂
06-7504-5260
大阪府大阪市中央区安堂寺町2-2-26
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270204/27040266/