2020.04.23 夜 寿司という名の料理達@鮨よし田 寿司 六本木・麻布・広尾 30000円〜49999円 ★★★★☆ 約一年前、南麻布に登場した寿司店『鮨よし田』。飽和状態とも呼ばれる業界にあって、あっという間に人気店の仲間入り。由縁は寿司という枠にとらわれぬユニークネスに尽きるでしょう。大胆に洋や中華の食材や料理法を組み込み、日本酒ではなくワインのペアリングを一押し。大将の経歴も寿司店はもちろんのこと、日本料理やワイナリーでの経験もあるよう。寿司はあくまで手段であり、寿司をベースとした料理が楽しめるコースになっております。スターターからその印象を決定づけます。寝かせた味わいの増した「アオリイカ」の握りの上にキャビアをたっぷり。高さでいえばキャビアの方が主役です。塩味がアオリイカの味わいを増強するに留まらず、お酒の必要性を知らせてきます。1杯目はぜひシャンパンで乾杯しましょう。 薄造りの「カワハギ」は自身の肝と鮟鱇の肝がソースを担い、穂紫蘇や葱は日本料理を想起させます。 茶碗蒸しには百合根や鼈出汁の和食のエッセンスだけかと思えば、なんとフカヒレの姿煮を合わせます。 また、酔っ払い蟹ならぬ「酔っ払い蛍烏賊」には紹興酒とウイスキーの響を飲ませます。和洋中の目まぐるしく回転していきます。 ネタとシャリのバランスは、ネタのほうに軍配が上がる。とにかくネタが大きさも味も強烈なのです!その象徴とも言えるのが手巻きの「吉田スペシャル」。もはやソフトクリームのシルエットにしか見えません。笑 最初から最後までシャリが介在しますが、お酒のアテのような印象が残ります。このバランこそが料理を感じさせる要因の1つなのかもしれません。この鮟肝と白子とシャリの組み合わせなんて象徴的ですよね。 その他のラインナップ。「本鮪のカマ下」 「ノドグロの昆布締め」塩炙り 「ニタリクジラの尾の身」 「雲丹」 「蟹」北陸の名店である望洋楼から 「牡丹海老」 「赤身」 「穴子」笹の葉蒸し 「鰻の木の芽焼き」 「鯵」求肥昆布で締めた鯵 「蛤とシジミの合わせ出汁」 「あまおう」白ワインのゼリーとともに — 鮨よし田03-5793-3660東京都東京都港区南麻布5-1-2 クラウディアビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13233400/