2020.02.22 夜 カイバルからの独立。幸せを求めて神保町へ。@三燈舎 世界料理(アジア) 秋葉原・神田・水道橋 1000円〜2999円 ★★★★☆ 2019年3月末、カレーの名店であるダバインディアグループのカイバルが閉店した。最後の勇姿を見ようと駆けつけたが、「社員の独立のため」と貼り紙に閉店の理由が語られておりました。それから数ヶ月後、その答えはカレー激戦区の神保町に用意されておりました。カイバルから独立したオーナーがオープンさせた『三燈舎(さんとうしゃ)』。屋号は当て字で、”Santosham”は南インドのケララ州の言葉で「幸せ」という意味だそう。女性オーナーらしくオシャレなカフェのような空間で迎えてくれます。いろいろ素敵だぁ!! 南インドの定番「MEALS(ミールス)」。日本人でいえば定食にあたるもので、きっとインド人なら毎日食べても違和感がないのでしょう。ミールスはこんなラインナップで構成されております。 「チキンカレー」「魚カレー」「トーレン(野菜炒め)」「ラッサム」「サンバル」「バスマティライス」「バトゥーラ」「パパド」「マサラワダ」カレーは2種類用意されておりますが、どちらにも共通しているのはその軽さ。チキンカレーはスパイスが辛さというインパクトを作るが、食後感はかなり軽い。 魚は鯖を使ったカレーでしたが、酸味と魚の風味が味を支配しております。油の存在も感じられますが、やはり軽さが際立ちます。 ボリューム的な満足感は炭水化物の仕事だが、特にバトゥーラというナンを揚げたものが面白い。カレーにつけて食べればあっという間にカレーパンのニュアンスを作り上げます。その他のアイテムも味に食感にバリエーションを作るので、最後まで飽きることなく完食できます。きっとインド人が毎日でも食べられる由縁でもあるのでしょう。 ミールスもいいが、ビリヤニも捨てがたい。技術の高い炒飯のようなふんわりとしたアウトプット。卵の存在が余計に炒飯のニュアンスを作っております。 もちろんスパイスもふんだんに使われており、パクチーなどはアクセントを努めます。一緒に提供されるライタの存在は、ビリヤニを包み込むソースのような役割を担います。ダバ系の遺伝子は、形を変えて今度は神保町で新しく芽吹いたようです。ご馳走様でした! — 三燈舎050-3697-2547東京都千代田区神田小川町3-2 古室ビル 2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13234867/