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2020.02.11 夜

色褪せぬ老舗の蕎麦!@蕎亭 大黒屋

そば

上野・浅草・日暮里

3000円〜4999円

★★★★★

昭和42年創業の老舗蕎麦店『蕎亭 大黒屋』。観光地である浅草にありながら、裏浅草エリアでご夫婦でひっそりと営業しております。現代に浸食されていない光景こそがなんとも言えぬ江戸の風情を作りあげている印象です。そんな控えめな印象ながら、ご主人の経歴は確かなもので蕎麦打ち名人として名高い一茶庵の片倉名人に師事。

その証拠に大黒屋の歴史を語る写真アルバムに、ありし日の名人や大将に女将さんの写真が収まっておりました。歴史を感じさせるアルバムは一見の価値ありです!

扇子のメニューがセンスがいい!
くだらないダジャレを挟んでしまいましたが、本当にセンスの良さが光ります。料理にもそのエッセンスが感じられ、老舗でありながら新しさを感じるアウトプットを楽しむことができます。

その1つが「月見いも」で、要は卵入りのとろろ。メレンゲのようにふわふわで、一方で山芋が作る粘り気があり、卵や青海苔の味わいが相待って絶品の一品に仕上がっております。このまま食べてもいいが、蕎麦のつけ汁として頼むのもおすすめです。

「そばがき」もぜひ食べてほしい。普通のそばがきではなく、「妙高そばがき」がミトミえもんのお気に入り。妙高とは地名で、ご主人のこだわりにこだわる新潟産の蕎麦ブランド。少し小さめの蕎麦なのだそうだが、蕎麦由来のざらつきが感じられます。

とろけるような食感ながら、これが舌いっぱいにざらつきを残してくれます。蕎麦の風味をダイレクトに感じたいならこれ以上適切なものはないでしょう。温かくてふわふわな食感は冬の季節にもぴったり。そして、醤油と食べれば蕎麦前に、きな粉と食べればデザートにも変身してくれます。

蕎麦自体は10台もの石臼を使い分けて自家製粉しているそうです。さすがは達人のお弟子さんというところでしょうか。ご高齢なご主人と奥様ですが、これだけの味を誰かに伝えていってくれることを切に願います。ご馳走様でした。

蕎亭 大黒屋
03-3874-2986
東京都台東区浅草4-39-2
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003757/

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