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2020.02.11 昼

レストランの中に広がる銀世界@Fujiya 1935

スペイン料理

大阪市

10000円〜29999円

★★★★★

大阪の街が誇るレストランの1つ『Fujiya 1935』。屋号に記された数字は創業の年だが、そのルーツは4代も遡るそう。曽祖父が創業したレストラン「洋食屋 ふじ家」の名前を継いだのは藤原哲也シェフ。修行したイタリアやスペインに軸を置きつつも、日本へのリスペクトも感じさせる料理が並びます。日本の食材達を駆使して、四季を表現したような美しい料理が展開されます。イノベーティブな料理でありつつ、ほっこりとしてしまうのはここに理由がありそうです。料理を通じて日本のどこかの風景を頭の中を通り過ぎていくかのようです。

レストランの中に広がる銀世界
雪景色を作ってくれたのは真っ白なスープ。甘さを感じるジャガイモのスープの上に、フワッと仕上げた河豚の白子。そして、器の上には米で作った氷があしらわれます。2つの旨味がバッチリと握手し、黒胡椒の刺激が皿をビシッとしめております。

お気に入りだったのがブラウンマッシュルームを使ったスパゲットーニ。山形産という新鮮なマッシュルーム、熱を加えたことで芳しい香りを放ちます。トリュフのパスタなどがもてはやされる中、逆に品の良さを感じさせます。太めのパスタにマッシュルームの旨味が絡んでいくかようです。鰹節を効かせているのが日本的な印象も残してくれます。

2つのデザートも冬のエッセンスが込められる。

イチゴとセロリで味わいの幅を作ったアイスクリームは雪そのもののようで、レモンのチーズケーキは可愛らしい雪だるまの形で提供されます。こうしてレストランに冬の世界を再現しております。

スペシャリテはパン!?
フレンチやイタリアンでパンを重要視したことはないが、「Fujiya 1935」のパンは輝きを放ちます。気泡をたくさん含ませたパンで、今回は丹波産の黒豆を使ったもの。気泡をたくさん含ませたというだけあり、蒸しパンを超えるほどの柔らかさ。軽やかなでふわふわな食感の先に黒豆の味わいが待っております。これはスペシャリテと言っていい一品でございました。

その他の料理のご紹介。
「ゆり根(北海道産)と黒トリュフ(フランス産)の温かいフラン」

「白アマダイ(愛媛県八幡浜産) カブ 芽甘草」

「パンタード 菜の花と玄米」ホロホロ鳥と玄米のリゾット。ソースには菊芋のピュレ。

Fujiya 1935
06-6941-2483
大阪府大阪市中央区鎗屋町2-4-14
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27001070/

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