家系ではない、家系ラーメン。@ らーめん飛粋

家系ではない、家系ラーメン。家系ラーメン。それは、1974年創業の「吉村家」を源流とし、濃厚な豚骨醤油のスープを提供するラーメン店群のこと。”○○家”といった形で家の文字がつくことがグループである事の証文のようになっている。ところが、家系をルーツとしたラーメンながら”家”を名乗らぬラーメン店が東京は蒲田に登場した。名前は『飛粋』、がっつりしたイメージのあるジャンルだが、外観は品のいい日本料理店のような顔立ちで迎えてくれる。

特製らーめん（もも）、中盛り
スープは豚骨らしい力強い香りがあるが、全く臭みとは無縁のもの。それどころか、まろやかでコクのある味わいは、これまでの家系のラーメンとは似て非なるもの。家を名乗らぬ理由の一端を感じさせます。家系においては定番である、胡椒、生姜、胡麻などの必要性は全く感じません。デフォルトの状態で既に完成系であることは一口飲めば明らかです。鶏油として加わる鶏の旨味が重なっていることも無縁ではないでしょう。

麺は家系らしい力強いものだが、単体としても存在感を強く発揮します。これが一体感とのトレードオフになるので痛し痒しなところでもあるけども。いや、欲張って中盛りにしてしまった弊害もあるかも。笑

さらに特徴的なのが焼豚。低温調理のようなしっとりした品のいい味わいに、独特な風合いとなる薫製香を加えております。人によっては好みが分かれるところだが、間違いなく癖になる味わいではあります。ちなみに、もも肉とバラ肉は注文の時点で選択することができるのでお好みで！１つ１つのこだわりが、家系というジャンルの中にあって、異なるラーメンに感じさせる理由でしょう。家系ではない家系ラーメン、ぜひお楽しみください。

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らーめん飛粋
東京都大田区蒲田5-2-5
https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131503/13217922/