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2019.09.17 夜

インド亜大陸のカレーが楽しめる!!@カルパシ

世界料理(アジア)

京王・小田急沿線

1000円〜2999円

★★★★★

インド亜大陸という区分をご存知ですか?南アジアとも呼ばれるインド半島の事で、インドをはじめバングラディッシュ、ネパール、パキスタン、ブータンなどの国が含まれます。このインド亜大陸の食堂を標榜するカレー店『カルパシ』が今日の目的地。住宅街に溶け込む個人宅のようで、入店を待つ人々がいなければ見逃してしまいそうなほど。いや、離れた場所からでも漂うカレーのいい匂いを見逃す事はなさそうです。笑 店内はインド風のテイストでありつつ、木材を基調としたログハウスのような雰囲気。センスのいい落ち着いた空間は、美味しいカレーの存在を期待させます。  

メニューは週替わりでコース形式で提供。インド亜大陸を宣言した通り、インドの日もあればバングラデッシュの日も。はたまた大陸を飛び出して日本や中国のカレーなどにも挑戦しております。各エリアのカレーの造詣がなければできない芸当。もともとは会社勤めからの脱サラと言うからには、きっとカレーへの愛情も人一倍だったのでしょう。ちなみに、”カルパシ”とは地衣類の一種で、スパイスとして使用されます。知名度の高くはないスパイスの屋号に使うところに、スパイスを隅々まで知り尽くしていることが伝わってまいりますね。残念ながらこの日のコースには使われてなかったですが、カルパシではカルパシを使ったカレーも提供しております。

ネパールの家庭料理「ダルバート」
今回ご紹介するのはインド亜大陸を構成する国の1つ「ネパール」のコース。ネパールで人気のモモ、ネパールの家庭料理ダルバート(日本でいう定食)、デザートで構成されます。スターターを務める「フライド・モモ」はいわゆる揚げ餃子のイメージですが、スパイスもしっかり包み込みます。きっちりカレーとのブリッジを作り出しております。

ワンプレートで提供されたダルバードを構成員はこんな感じ。列挙するだけで大変なのだから、全てを作る料理人の苦労は想像以上でしょう。インド亜大陸を週替わりで作るだけでも大変なのに頭が下がるばかりです。

「ミックス・ダール」三種豆のスープ
「マチャ・コ・ジョール」鮭のスープカレー
「ビーフ・コ・タルカリ」根菜と牛肉のスパイス煮込み
「ククラ・コ・タルカリ」茄子と鶏肉のスパイス煮込み
「サグ・ブデコ」青菜の炒めもの
「ミックス・アツァール」色々な野菜の漬物
「クルサニ・コ・アツァール」青唐辛子の漬物
「グンドゥルック・コ・アツァール」発酵干し野菜の和え物
そべての共通点は素材の味がきっちり残るところ。例えば、根菜と牛肉のカレーにおいては、動物性の力強さに負けぬ根菜の力を感じさせます。

茄子と鶏肉でも同様で、まろやかなコクのカレーがチキンや茄子に浸透して絶品料理に変えていきます。ただ決して暴力的な染め方ではなく、きっちり茄子の風味などが活かされているのが素晴らしい。秀逸なスパイス使いがなす技なのでしょう。スパイスだけでなく、塩気や酸味のコントロールも絶妙でございます。カレー自体にも個性があり皿の数だけ楽しみが増えておきます。いや、これらを混ぜるとまた印象が変わる、無限の楽しみがこのワンプレートに込められているのです。

最後に、少し変わった仕組みを採用しているので、予約のシステムを紹介しておきましょう。予約はLINEからで、毎週金曜の22時から受付を開始。翌週の火・水・木・金・土の5日間の第1部18:30~20:15・第2部20:40~22:30が対象になっております。LINEには名前・希望日時・予約人数・連絡先を明記すると、予約の可否が返信されるという寸法です。こんなにも頑張って作ってくれるカレー、こっちも頑張って予約するのがフェアってもんです。まずは、LINEアカウントの登録から!

カルパシ
東京都世田谷区経堂4-3-10 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13202529/

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