松山のソウルフード「鍋焼きうどん」〜ことり篇〜@ことり

あっという間に愛媛グルメも最終日。最後は松山っ子の愛するソウルフード「鍋焼きうどん」をいただきます。名物のうどんを提供するのは戦後すぐの創業である、老舗うどん店の「ことり」と「アサヒ」。創業年度が近けりゃ、場所も近い、きっと切磋琢磨してきたのでしょうね。せっかくなので食べ比べしてみましょう！

「子供達に食べさせたい」
昭和２４年創業の「ことり」。創業時は戦後の直後で、まだ物資など揃っていなかったのでしょう。そんな環境にあって、先代が子供達に食べさせたいという想いで始めたお店なんだとか。現在は長女が引き継いでいるそうで、創業当時の味と想いを守り続けております。メニューもシンプルで、「鍋焼うどん」と「いなりすし」のみ。

うどんはアルミ鍋に乗って登場しますが、これもまた昭和な雰囲気を感じさせます。店主の気持ちもまたアルミの鍋に残っている化のようです。

うどんは柔らかく、それ自体に風味はあまりない。そのぶんなのか、いりこの出汁の苦味や、別鍋で煮込んでいる牛肉の甘味が調味料の役割を果たしております。この時代の牛肉ってとても贅沢なものだったのでしょうから、ますます店主の言葉にありがたみを感じずにはいられません。その他の食材は、玉子焼きにナルトにネギ。あぁ、全てが懐かしい時代に連れて行ってくれる装置になっているかのようですね。

—

ことり
089-921-3003
愛媛県松山市湊町3-7-2
https://tabelog.com/ehime/A3801/A380101/38000037/