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2019.05.28 夜

彼の料理はずばり変態料理だ!!@潟潟ヤ

お好み焼き・もんじゃ焼き・鉄板焼き

川崎市

10000円〜29999円

★★★★★

このお店をどう表現すればいいのだろう?お店の名前は『潟潟ヤ』、田園都市線の高津駅の裏路地にぽつんと佇むお店。居酒屋のような風体であり、厨房には大きな鉄板があり、日本酒の品揃えは驚くほどで、料理の方向性も1つの枠に収まらない。強いて言葉にするならば、彼の料理は「変態料理」か。ちなみにグルメにおける「変態」は褒め言葉。変態とは一般の人には考えられないほど何かに強くこだわるということ。そういう意味では、この潟潟ヤを紹介するのに相応しい言葉といっていいでしょう。

まず、料理は二度と同じものを作らない。その料理のは彼の経験の全てが注入されております。長くは中華料理の業界で腕を磨いたようですが、和食もイタリアンも鉄板焼きもその経歴にある。この引き出しの多さが、二度と同じものを作らせず、1つの枠に収まらないジャンルを構築しているのでしょう。創作料理というとチープで、フュージョンというとくすぐったい。これの間にあるような料理でございました。

序盤は日本料理を代表する食材達に様々なエッセンスが加えられる。和食の代表でもある鱧を、梅肉という形ではなく鱧出汁と梅干しのジュレという形で提供。

蟹、中とろ、雲丹はまるでフレンチのように縦に重ねた盛り付ける。

鮎においては頭も全て油揚げの中に包みこみ、ここの中華の代表選手である空芯菜のソースを合わせる。一見、ガタガタになってしまいそうな組み合わせながら、驚くほど調和がとれております。これを世界はセンスと呼ぶのでしょう。

例えば、出汁につけたホヤと塩もみしたゴーヤを合わせるなんて誰が考え付くでしょう。しかもこれが美味いのだから何も言うことがない。

鉄板にもしっかり活躍の場が用意されます。春巻きのような包み料理がいくつか登場するが、このシークレット感も楽しい。普通鉄板焼きは調理されてる過程も演出だが、逆に何が出るかワクワクさせるという演出に。

フカヒレ、鮑などの中華食材を包み、ソースはサヤエンドウに。ここの塩気を預けるという発想が面白い。

こちらは、白子と和牛の春巻き。醤油やニンニクの風味も加わり、最初のアタックから余韻まで終始幸せな気分を作り上げてくれます。

もちろん中華料理はお手の物。後半戦にはパクチーを乗せた麻辣で味付けたすっぽんが登場。

そして、最後は炒飯で締め。と思いきや!これが実は麺料理で、見た目は炒飯、味はラーメンという驚愕料理を完成させております。イタリアンにもパスタで米の代替をする料理がありますが、これもきっと経験がうみだしたアイデアなのでしょうね。やっぱり彼の料理を表現するには変態料理しかありません。笑

潟潟ヤ
神奈川県川崎市高津区溝口4-8-23 シルクコーポ 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14012400/

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