2017.10.10 夜 やはり名古屋はすごい街!洗練されたシンプルな料理を堪能。@吉い 日本料理 名古屋市 10000円〜29999円 ★★★★★ 滞在時間は3時間。ミトミえもんの名古屋における平均滞在時間です。そう、ただ夜の食事のためだけに名古屋へと向かい続けます。今日だって東京から夕方の新幹線に乗って、終電で戻るつもりですよ。どうしてそこまでやるかって?だって名古屋には素晴らしい店がいっぱいあるからです! 今回やってきたのは日本料理店の『吉い』。名古屋には予約の難しい店が多くあるが、ここの吉いさんの来店ハードルもかなりのもの。念願叶っての初訪問です! 「吉い」には、無駄がない。最近の日本料理屋さんは味を重ねる傾向が強く、高級食材で作られる層にやや疲れることもあります。だが、「吉い」には無駄な動きがなく、無駄な食材がないのだ。それでも地味な印象になるのではなく、洗練されたという印象が残ります。その料理を1つ1つご紹介していきましょう。 最初は「シズ」の昆布締め。シズって名古屋の呼び名で、関東ではマメ鯛って呼ぶそう。関東の呼び名でも知らんかったです。菊と一緒に和える。酸味や出汁の旨味を菊に染み込ませ、刺身の味付けとして活躍します。見た目も美しく、一石二鳥の役割を果たします。 続いて、「カワハギ」。白海老のように細かくカットすることで、肝や添えられたキャビアと接する表面積を増やします。とても理にかなった料理ですね。 日本の料理のシンプルさの極みはやはり出汁。お椀では節の香りが店中に充満します。ワタリガニの真薯と長野県産の松茸をいただきましたが、シンプルに食材それぞれの旨味や香りを楽しませてくれます。 今度は「いくらの茶碗蒸し」。優しい出汁で主張は少なく、じっと旨味だけをたたえています。塩味は素材からとります。これがいくらの仕事です。 栗蒸しでいただく「赤ムツ」の料理。栗は寝かせると甘みが増すそうだ。そのおかげか赤ムツの脂を上回るほどの栗の存在感。これは栗好きにはたまらない一品です。 そして、メインの焼肴は「天然鰻の白焼き」です。やっぱり名古屋はうなぎですよね!皮を煎餅のようなカリカリに焼き上げるが、この食感が新しい。 食事は「かますご飯」。鰻同様のパリパリに仕上げた皮をトッピング。アクセントになるが、主張すぎないのがポイント。まさに吉いそのものって感じです。 料理がシンプルなだけではなく、お会計もシンプル。一人約15000円には驚きを隠せません。おそらく日本酒だって最低でも一人2合ほどはいただいたろう。やはり「吉い」さんには無駄がない。 — 吉い052-241-0686愛知県名古屋市中区新栄2-8-13 シャトー秋月 1Fhttps://tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23044914/