2016.10.21 夜 センスフルな「中目黒いぐち」がおくる新業態は串揚げ!@中目黒いぐち 上ル とんかつ・揚げ物 渋谷・恵比寿・代官山 5000円〜9999円 ★★★☆☆ 京都の住所の表記に「上ル」「下ル」や「西入ル」「東入ル」とあるのを知ってますか。交差点を基準に北を「上ル」、南を「下ル」などと表記します。碁盤の目に町づくりされている京都ならではですね。理解すれば簡単ですが、最初はまったくわからず困ったものでした。 さて、本日のご飯の会場は『中目黒いぐち 上ル』東京にあってこの表記を見たのは初めてだ。しかも駅前の入り組んだ交差点近く、いったい店はどこにあるのか!?逆に京都の知識がないほうがわかったかもしれません。こちらの「上ル」は階段を上るの意味。しかも、5階まで上ルんです。階段からこけたら天に上ルことになるので気をつけて。笑 「中目黒いぐち」では業態も含めた拡大戦略をとっている。中目黒いぐの本店は焼鳥の人気店として有名だが、「上ル」では串揚げと天ぷらを提供している。揚(上)げるという意味もあったりして。名付けも京都を意識するなど洒落が聞いているが、店内のセンスも行き届いている。デート向けといって問題ないだろう。 このコンセプトは料理においても終始変わらない。定番であるフランス産フォアグラのコロッケからスタートして、フィンガーサイズのサイズ感はセンスフル。 ひとくちサイズのカツサンドだなんて、女子が「かわいい~」って言ってくれるところ想像できますね。 北海道十勝より空輸したという大地のほっぺ(チーズ)のホクホクの天ぷらなども女子のハートを鷲づかみにします。 もちろん上っ面だけでなくきっちり食材とも向き合う。8時間かけて取ったという鶏スープの濃厚さはほっぺたが落ちるほど。最後の〆も同じスープの鶏白湯でいただけます。 濃厚な出汁が胃にしみわたっていく感覚はきっちり作られた証拠です。季節のかき揚げとして登場した超絶甘いトウモロコシからは、素材の良さと素材を殺さない技術と双方が伝わってきます。 串揚げにハムカツなんかを用意しちゃう感じは親父殺しですね。よく客のニーズをとらえてらっしゃいます。5階かつエレベーターなしという不利な立地をセンスで解消し、店内の作りはデートにもぴったり。しかも串揚げで雰囲気がある店という新しいジャンルも開拓。ビジネスのセンスまで優れているようだ。 その他、メモ。季節の茶碗蒸(紅ずわい蟹と百合根)をワンスプーンで野菜の和サラダ天ぷら(車海老、きす、烏賊、江戸前穴子、鳥天、レンコン)串揚げ(子持ち昆布、豚ロース、牛ヒレ、茄子)野菜(アスパラ、マッシュルーム、さつまいも、銀杏) — 中目黒いぐち 上ル03-5422-9153東京都渋谷区東3-25-6 楠ビル5Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13184983/