2015.09.07 夜 老舗でも、一見でも、一人ぼっちでも。老舗の江戸前鮨!@六兵衛 寿司 東京・日本橋 10000円〜29999円 ★★★☆☆ 京都仕事を終えて人形町へ帰還。なんだか京都気分から覚めずに風情のある店を無意識に探す。訪れたのは『六兵衛』。古い日本家屋が京都的なものを連想させる。 通りに面した引き戸を開けると満席。常連さん達の雰囲気に圧倒される。ぼっち鮨なので少しだけ尻込みすると救いの声。「別館にご案内します~。」常連との差かどうかなんてこの際どうでもいい。あそこに一人で座るのはちょっときつい。 通された別館は物凄く居心地がいい。二組の老夫婦のみで、大将の横の特等席。これは幸先がいい。さっそく冷酒。銘柄は「菊正宗」。 まずはいくつか切っていただきます。「蛸」塩でいただきますが、新鮮さは間違いなくさまざまな部位を楽しませてくれます。 「かつを」少しまったりしている。生姜と玉ねぎでシャキッとさせます。 「蒸し鮑」写真忘れ。磯の香りがよく、弾力も申し分ない。肝つきなのは日本酒にとってもありがたい。 「いわし」これはすこぶる旨い。生姜やネギを効かせてるのはそうだが、とにかく身の脂が素晴らしい。 「たまご」甘めな仕上げ 「かすこ(花鯛)」皮つきで脂分も豊か。自然がほどこした味付け。海ってすごいですね~。 「小柱と赤貝の貝紐」酢味噌で。 ようやく握りに。もう〆の気分で少しにしておきます。握りが平均的にシャリが小さいことに感謝したい。タネを楽しみたいのでシャリの大きいのは少し苦手です。 「小肌」「鯵」「赤貝」「中トロ」「穴子」穴子が一番印象的。柔らかふわふわというよりパリッと焼けた引き締まった感じです。 塩とツメで食べ比べできますが、双方に魅力ありです。小肌のしめ具合、鯵の脂のノリなども平均点を上回る。 その他印象的だったのが「つみれ汁」。日本料理屋かと思うクオリティー。出汁がきいて酒の後に胃をやさしく包んでくれる。 1つ後悔は巻物を頼まなかったこと。後日談で聞けば、巻物が定評があるそうで特に「トロたく」は絶品なのだとか。まぁ、後日の楽しみができたとポジティブにとらえます。 大将もいいタイミングで声をかけてくれ一見でもしっかり対応してくれます。近所でぼっち鮨ができる店。こういう店は大事にしたい。あっ、この方が大将かはわかりません。そういう風格だったので決めつけて書きました。違ったら教えてください。 ―六兵衛050-5595-2825東京都中央区日本橋人形町2-13-10https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13018143/