2015.04.29 昼 「べんとぉー、べんとぉー」。広島名物のあなごめしはいかが?@あなごめし うえの 宮島口本店 日本料理 宮島・廿日市・大竹 1000円〜2999円 ★★★★☆ 時は明治。宮島の玄関口ではきっとこんな声が響いていたのでしょう。名物『うえの』のあなごめし誕生は弁当販売からでした。最初は新しくできた宮島駅の駅売り弁当だったそうですが、ほどなく駅前の参道に茶店をオープン。 おいらも広島を訪れた際は、帰りの飛行機や新幹線の弁当としてよく利用させてもらっていた。人気店で朝から行列ができるが、弁当は外に向いた窓口で購入できて提供も早い。 今日は時間もあるので店内でいただいてみます。歴史的に間違いなくあなごめしをリードしてきた店。その事実に似つかわしく、年季の入った日本家屋は宮島への窓口らしい歴史を感じる建物。 そして、リードしてきたのは歴史だけでない。もちろん行列に納得できる味も健在である。 オススメの食べ方に従ってみましょう。穴子の白焼き、冷酒でぐいのみ、穴子飯が食堂でのおススメ。車なので泣く泣く冷酒は諦めましたが。 ・穴子の白焼き(1080円)抜ける香ばしさ、生わさびが存在感を示すのに苦労してます。これから香ばしいことをうえのの穴子のようと表現しようかと思うほど。塩とも相性が抜群です。 ・あなごめし(1512円)初めてお弁当以外のあなごめしにお目にかかります。抜けるような風味の白焼きに対して、タレはいい意味で口の中にこもる。関東のような蒸しの工程を挟まないため、身はしまっている印象だが、決してカリカリに焼かれているわけではない。焼き加減も抜群です。 そして、何より米がうまい!穴子のアラで炊き込んだという醬油味のご飯はこれだけでも充分。風味が鼻にとにかく心地いい。 お弁当の場合は、ここに穴子の脂が米に癒着し味の深みが倍増する。また違った楽しみができますね。 創業100年をこえる『うえの』。穴子が減少している今、苦労も絶えないのだろうと思いますがもはや文化の域。食べることでしか貢献できませんが、微力ながらこれからも応援させていただきます。 ―あなごめし うえの 宮島口本店0829-56-0006広島県廿日市市宮島口1-5-11https://tabelog.com/hiroshima/A3402/A340205/34000065/