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2015.04.28 夜

瀬戸内海の「最上級」の終着地点。@たこつぼ

日本料理

広島市

10000円〜29999円

★★★★★

瀬戸内海の「最上級」の終着地点。広島で押しも押される名店『たこつぼ』。金額も安くないので普段使いというわけには中々いかないだろうが、金額に見合ったものを提供いただけることは約束できる。

たこつぼとは、タコを捕獲する目的で漁師が使う壺。縄文時代からの使用が確認されており、天敵から逃れる隠れ家といて蛸壺に入ってくる。まるで、蛸壺のように最上級の食材が集まってくる。

これは、やっちゃん(ご主人)の人間性や目利きももちろんだが先代の影響も大きいようだ。一番のものを『たこつぼ』に提供する、そんな漁師さん達の思いを先代から現在にかけて作ってきたようです。

・手長ダコ、肝、筍、ふきのゆず風味

・ホタルイカとニシ(巻貝)

・鯛の皮と肝を葱の和え物

・青肌豆とネギ

・小鰯のお刺身

たこつぼらしく手長蛸からスタート。広島の代表的な小魚。七度洗えば鯛の味と言われるイワシはたこつぼのためによったもの。初摘みの新わかめといただく瀬戸内海の代表的な素材の中でも最高級のものを提供いただけます。「春」を食材から感じられるのは旬のものを使うからなのでしょう。

・蛸(岩塩・すだち)

・鯵と葱

・煮ハマグリ(山椒煮) 山椒がぴり。身の良さ。素材の甘さ。

・小海老の鬼殻焼きとそら豆

・初鰹

煮ハマグリはそもそもの素材の良さに加えて、山椒がぴりっと効いて、素材以上のものを引き出します。空豆から感じる甘さもやはり最高級の素材の使用を感じさせます。初鰹の漬けは江戸時代の方法なのだそうです。正直違いがわかりませんでしたが、初鰹はプリプリの食感そのままに脂身の少なさをニンニクとカラシが補完するという所行。

・刺身(鰈、平目、鯛、喉黒)

・サザエの卵とじ、ツノなし卵とじ、身のよさ、初めてとサザエさん磯の香り。肝の苦味が素材のよさか

・雲丹(周防大島と伊保田)
・刺身(ナガニシ貝、えんがわ、マコガレイ、鯵、しゃこ)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: original15-5.jpg

・鰈の肝

・小肌 (醤油漬け)

・カンパチの身と皮の炙り

サザエで良質な素材は角を持たないそう。はじめての角なしサザエは磯の香りに肝の苦みが天然の素材の証明。卵とじで熱々でいただくと広島にきてよかったと確信できます。雲丹は周防大島と伊保田の雲丹だが、90を超えたおばあちゃんがとっているそう。あまちゃんですな。暖流で育った赤雲丹は抜群の甘さをまといます。しゃこは雄で柔らかくて癖とは無縁。見た目との差が理解できないです。身の強さと風味の強さが抜群。カンパチの皮の炙りが最高です。これがベストかもしれない。

・牡蠣

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・牡蠣とフグの昆布乗せ

瀬戸内海でも屈指の透明度を情島の牡蠣。たっぷりのネギ醤油でいただくとまるで海の音が聞こえきそう。昆布に乗せた牡蠣とふぐ肝はまた印象がかわる。さすが広島。やっぱり牡蠣の日本トップの1つの土地ですね。

・おでん
えびだんご、いわしのつみれ、肉団子、とりのつくね、すじ肉の味噌おでん
この辺りのネタが自家製ですべて作っているそう。イワシの風味、肉団子の味の深み、濃厚な味噌の味。おでん屋だけ食べても満足できますよ。はっきり言って。

・ひつむし

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・アサリの赤出汁

ふわふわの鰻。距離的には大阪のほうが近いのに名古屋風なんですね。名古屋の血筋が入ってるんですって。だから櫃まぶし。小骨がいっぱい浮いてるけど気にならない。あさりは我が出身の木更津よりも身の大きさ、甘さが段違い。山椒の葉っぱから風味が!

山田錦もたこつぼでしか味わえないもの。先祖達からの関係値なんて絶対に逆転できない。お酒にもまた最高級が用意されております。

最後に。ご主人は歌舞伎が大好きのよう。おいらは昔歌舞伎座の近くに勤め、今明治座の近くに住む。常連ばかりの店と思われがちだが、こんな共通点から意気投合。うちの会社の元役員とも懇意にしていたそう。


たこつぼ
082-247-0101
広島県広島市中区堀川町4-18
https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340108/34002931/

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