2025.11.11 夜 渋谷の熱気に呼応する、ホルモン焼@焼肉ホルモン 新井屋 渋谷 焼肉・肉料理 渋谷・恵比寿・代官山 5000円〜9999円 ★★★★☆ 道玄坂の途中、渋谷の熱気をそのまま抱き込むように店を構える『焼肉ホルモン 新井屋 渋谷』。高円寺本店から広がり、渋谷エリアにも複数店舗を構える新井屋グループは、この界隈で確かな存在感を放つ。ここでもそのスタイルは明快で、濃い味付けと力強いホルモンの魅力が、渋谷の勢いある空気とぴったり重なりあっている。 まず「新井屋サラダ」は、濃厚ドレッシングが野菜をしっとりまとめる立ち上がりの一皿。ここからすでに味の輪郭はくっきりしていて、後に続く肉への布石になっている印象。 「上タン塩」は厚みのあるカットで、噛み出しのサクッとした歯切れが心地よく、じんわり広がる脂の香りが後を引く。 「厚切り上レバー」は提供された胡麻油を自分でまとわせて焼くスタイルで、網にくっつきにくく、焼き上がりには胡麻油の香りがふわりと立ち上がる。しっかり火を通してもねっとりとした舌触りが残り、レバーの旨味を素直に楽しめる仕上がりだ。 ホルモン勢では「シマチョウ」が主役級。脂をしっかり残したタイプで、焼けば外はカリッと、中はとろりと脂が弾け、濃い味付けとの相性も抜群。「面脂」は豚の顔周りの希少部位で、表面を焼き込むとサクッとした歯切れから脂がふわりと広がり、付けダレの酸味が輪郭を整える。どちらも脂の扱いに長けた店という印象を強く残す。 一品料理からは「和牛テール煮」。骨付きのテールが堂々と盛られ、ほろりと崩れる柔らかさと控えめな塩味が、素材の旨味をまっすぐ伝えてくる。 続く「新井屋カレー」は、牛タンや牛すじをじっくり煮込み、その旨味を土台に野菜と赤ワインのコクを重ねた一皿。とろりとしたルーの中心にしっかり肉の味が据わった焼肉屋らしいカレー。 「冷麺」は、とにかく出汁が秀逸。澄んだスープの中に旨味がきれいに重なり、麺がその透明感のある出汁をしっかり引き連れてくる。濃い味の流れの最後でこの一杯が入ると輪郭がぐっと締まる。 濃い味とホルモンの力強さを真ん中に置いたスタイルが、この街の熱気とまっすぐ重なる。扱いの丁寧さが皿の中にきちんと表れていて、渋谷で“ホルモンをしっかり食べたい”と思った時に自然と候補に浮かぶ存在。道玄坂の空気と呼応するように、ここにはこの街らしい勢いがある。ご馳走様でした。 — 焼肉ホルモン 新井屋 渋谷050-5597-7356東京都渋谷区道玄坂2-19-13https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13237382/