2025.09.16 夜 鮮度で語るホルモン、荻窪で味わう絶品焼肉。@ホルモン コウ 焼肉・肉料理 中野~西荻窪 5000円〜9999円 ★★★★☆ 荻窪駅北口の赤い螺旋階段をのぼった先にある『ホルモン コウ』。2022年8月の創業ながら、すでに肉好きたちの信頼を集めている。店主・徳山京介は、赤坂の名店「ホルモン かぶん」で研鑽を積んだ人物。そこで学んだ鮮度の大切さや部位ごとの魅力の引き出し方を、この店でもしっかりと受け継ぎ、自分なりの形で磨き上げているのだろう。 序盤は「浅漬けキムチ」。さっぱりとした酸味と甘みのバランスが絶妙で、これから続く肉料理への導入として申し分ない。 続く「黒毛和牛の煮込み」は、辛味が効いたスープに牛肉の旨味が溶け込み、前菜ながら心に残る存在感を放つ。ここで一気に胃袋が温まり、焼肉の本編へと向かう。 「新鮮レバー」はこの店の象徴。ごま油と塩でシンプルに味わえば、濁りのないクリアな旨味とねっとりとした舌触りが際立つ。臭みがまったくないのは仕入れの確かさの証拠だ。 火入れした「レバニラ炒め」では、ニラの香りがレバーの濃厚さを引き立て、炒め物としての完成度の高さを見せてくれる。 「上タン」は厚切りにして焼けば、外は香ばしく、中はジューシー。レモンを搾れば、一気に爽快感を纏った味わいに変貌する。 「ツラミ」や 「テール」といった通好みの部位も押さえ、どれも噛むほどに肉の個性をしっかりと感じさせる。 そして目玉の「ホルモンミックス5種盛り」。ヤン、上ミノ、シマチョウなど、部位ごとに食感も旨味もまるで違う。特に「ヤン」は脂の甘さと弾力の同居が見事で、噛み進めるたびに旨味があふれ出す。鉄板の上で焼ける音と香りだけでも酒が進んでしまう。 締めは「牛すじカレー」。スパイスの香りと牛すじの濃厚な旨味が絶妙に溶け合い、焼肉の余韻をやさしくまとめてくれる。重すぎず、それでいて確かな満足感を残す一杯。 『ホルモン コウ』は、店主が修行で学んだことを大切にしながらも、自分のスタイルとして、気軽に旨いホルモンを味わえる場所へと昇華させた一軒。鮮度にこだわる哲学と、多彩な部位の個性を楽しませる工夫。荻窪でホルモンを語るなら、ぜひ訪れるべき場所だ。ご馳走様でした。 — ホルモン コウ03-6915-1147東京都杉並区上荻1-8-8 興和ビル 2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1319/A131906/13275863/