2025.09.15 昼 行徳で味わう、町に根づいたステーキ@ステーキ石井 焼肉・肉料理 船橋・市川・浦安 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 千葉・行徳の住宅街に腰を据える『ステーキ石井』。1978年(昭和53年)創業、半世紀近くこの町で愛され続けてきた老舗だ。ピンクの外壁に赤い扉、その親しみやすい姿はもはや町の風景の一部といえる。店内はカウンター、テーブル、そして座敷席まで揃う。ひとり客も仲間同士も、そして家族連れまでもが自然に居場所を見つけられる構造。座敷席に腰を下ろす子供の姿を思い浮かべれば、ここがどれだけ町に根ざしているかがわかる。 この日の注文はランチの「ステーキ」、1400円。鉄板で音を立てる肉は、その日ごとに部位が変わる仕組みだという。仕入れの都合に合わせて使う部位を限定しないことで、肉を余すことなく回せる。結果的にロスが減り、その工夫が値段にもしっかり反映されているのだろう。今日の一枚は歯切れよく柔らかで、塩胡椒だけでシンプルに旨い。 そこに卓上の「オリジナルソース」を合わせれば、ねぎや柑橘の香味が加わり、肉の印象がふっと変わる。二つの顔を楽しめる一皿だ。 セットの「味噌汁」も印象的だ。根菜とともに沈む肉は、まるでステーキの延長のような存在感。脂が味噌に溶け込み、汁物を超えて「肉料理」として成立している。 シェフはフランス料理にバックボーンを持つとされ、ソースの風味設計や付け合わせの感覚にその経験が垣間見える。しかし決して気取ることはなく、目指すのは「町で気軽に肉を楽しむ」こと。その姿勢を崩さずに46年積み重ねてきたのだ。『ステーキ石井』は、町の景色の中で肉を食べる歓びを日常に落とし込んできた一軒。座敷でくつろぐ家族の姿、鉄板から立ちのぼる香り、そして日替わりの肉の一皿。その全てが、行徳の町の記憶を形づくっている。ご馳走様でした。 — ステーキ石井047-397-4285千葉県市川市行徳駅前1-7-7https://tabelog.com/chiba/A1202/A120202/12001793/