2025.09.09 昼 スペシャリテは蟹とトマトの冷製スパゲッティーニ@アルバロンガ イタリアン・ピザ 大阪市 5000円〜9999円 ★★★★☆ 心斎橋のビルの二階、柔らかな光が差し込む空間に『アルバロンガ』は佇む。2006年開業、オーナーシェフの植田氏が手がける一軒で、彼は大阪を中心に複数の店舗を展開する実力派。店名からはイタリアの空気を感じさせ、普遍的な響きとともに上質な時間を予感させる。 ランチのコースの幕開けは「前菜の盛り合わせ」。ブロッコリーやビーツ、ナス、カボチャなどの野菜が美しく並び、それぞれが軽やかに調理されている。そこにモルタデッラが加わり、皿全体に柔らかな奥行きが生まれる。視覚にも味覚にも楽しいスタートだ。 続いて登場したのは、この店の代名詞「紅ズワイガニとフルーツトマトの冷製スパゲッティーニ」。フルーツトマトの甘酸っぱさが弾け、蟹の濃厚な旨味がじんわりと押し寄せる。特筆すべきは、全体を爽やかにまとめ上げるディルのエッセンス。冷製パスタという器の中で、夏の潮風をそのまま閉じ込めたような印象を残す。スペシャリテを名乗るにふさわしい完成度で、思わずフォークが止まらない。 メインは「白身魚のソテー」と「豚肉のロースト」。白身魚は皮の香ばしさが際立ち、ケッパーの酸味が爽やかさを与える。さらにバターのふくよかな香りが全体を包み込み、淡白な魚に豊かな奥行きを与える仕上がりだ。一方の豚肉は、脂の甘みをしっかり抱え込んだジューシーさが魅力。そこに粒マスタードの酸味とクリーミーさがバランスを整え、食べ応えと上品さを兼ね備えている。二人で訪れればシェアできる楽しみが広がる。 デザートは「ティラミスと苺のジェラート」。クラシックと季節感が同居し、食後のコーヒーまで違和感なく続いていく。 総じて、アルバロンガのランチは安定感のある仕事ぶりに裏打ちされ、安心して身を委ねられる。だが最後に思い出すのはやはり、あの冷製パスタ。蟹とトマトの鮮烈な組み合わせに、ディルの印象的な余韻が重なって、この店を象徴する一皿として記憶に残る。心斎橋でランチに迷ったなら、この一皿に会いに行くのも選択肢の1つ。ご馳走様でした。 — アルバロンガ050-5456-3957大阪府大阪市中央区東心斎橋1-19-15 Unagidani Block 2Fhttps://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27009401/