2025.08.18 昼 西永福で見つけた、スパイスの世界 @スペキエ カレー 京王・小田急沿線 1000円〜2999円 ★★★★☆ 西永福の路地にひっそりと佇む、スパイスカレー専門店。2011年創業の一軒で、店名の「specie」とはラテン語でスパイスの語源にもなった言葉。その名の通り、スパイスの奥深さと可能性を追求することを哲学に掲げている。外観はカフェのように親しみやすく、扉を開けば意外なほど広い空間が広がり、肩肘張らずにカレーの世界に没入できる舞台が整っている。 この日いただいたのは「3種カレー」。チキン、キーマ、エビ、それぞれのキャラクターが際立つ構成だ。 「チキンカレー」は、玉ねぎの旨味をベースにした王道のスタイル。じっくり煮込まれたごろっとチキンが存在感を放ち、スパイスの香りと調和して安心感のある味わいに仕上がっている。 「キーマカレー」は、カスメリティ(フェヌグリークリーフ)の香りが独自のアクセント。噛みしめるごとに肉の旨味が広がり、スパイスの立体感をより深く感じさせる。定番でありながら個性をしっかり主張する一皿。 そして「エビカレー」。ココナッツのまろやかさに甲殻類の濃厚な旨味が溶け込み、そこにパクチーの清涼感が加わることで鮮烈な印象を残す。カレーでありながら、もはやビスクスープのような完成度。体が自然と求め、スプーンが止まらなくなる一杯だった。 いずれのカレーも、辛さは一般的な基準より一段階強め。しかしその刺激は単なる辛さではなく、スパイスの個性を際立たせるためのもの。国産コシヒカリの白米との相性も素晴らしく、気がつけば皿の上がきれいに空になっていた。 安定感のある3種のカレーの中で、特にエビカレーが印象的だったが、総じて、スパイスと真摯に向き合い続ける姿勢が確かに料理に反映されていた。西永福まで足を運ぶ理由として十分すぎる一軒、ご馳走様でした。 — スペキエ03-6379-3150東京都杉並区永福3-55-3 山野井ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13129370/