2025.06.07 夜 宇都宮で味わう、コース焼肉@焼肉グレート 宇都宮駅前店 焼肉・肉料理 宇都宮・鹿沼 5000円〜9999円 ★★★☆☆ 宇都宮駅前すぐにある焼肉店『焼肉グレート 宇都宮駅前店』へ。2012年創業、栃木県内に複数店舗を構える焼肉チェーンで、卸売市場からの直接仕入れによって、鮮度と質を保った和牛を安定して提供する体制が整っている。この店は、焼肉をコース形式で提供するのが特徴。部位ごとに順を追って提供され、味付けや食べ方に変化がつけられている。焼肉を一連の流れとして楽しませる構成には、一歩上を目指す意図もうかがえる。 スタートは「和牛にぎり」。軽く炙った和牛がシャリを包み、すっと溶けていくような柔らかさが魅力。ただ、肉の厚みはやや控えめで、ご飯とのバランスにもう少し厚みがあるとより印象的になりそうだった。 塩盛りの先鋒として供される「杓子」は肩甲骨付近の赤身で、脂が少なく、土佐酢の酸味と相性がよい。口に含んだ瞬間のすっきりした引き締まりが印象に残る。「マルシン」は藻塩で、滑らかでしっとりとした肉質をストレートに味わう仕様。 「とうがらし」はたまり醤油で提供され、赤身らしい食感にコクのある醤油がよく映えていた。いずれも焼き時間に明確な指示が添えられており、食べ手の動きもそれに導かれる。 続くタレ盛りは「ミスジ」「大三角」の2種。いずれも脂の比重が高く、濃い目のタレを纏っているが、それぞれの繊維質がしっかりしているため、食べ疲れせずに楽しめた。火入れにより脂の香りが立ち、タレの甘辛さと溶け合っていく流れも心地よい。 中盤の変化球は「元祖京風焼きしゃぶ」。ネギと卵黄を添え、たまごのコクが和牛の脂をまろやかにまとめあげる。焼肉というよりも和の一品といった印象で、コース全体の流れに小さな起伏を与えている。 同じく卵黄で食べる「特上ハラミ」も用意され、厚みあるカットが満足感を底上げする。 演出付きで登場する「極上雲丹シャトーブリアン」は、ガーリックバター醤油で焼き上げたシャトーブリアンに、たっぷりの雲丹を重ねる構成。濃密な雲丹とサシの入った肉、そこに米が合わさる贅沢な一皿。構成のハイライトとしての役割を担っていた。 締めは出汁で食べる「赤身」。 しゃぶしゃぶのようにさっと火を通し、あっさりとした出汁にくぐらせていただく。口当たりも軽く、コースの最後にちょうどよい余韻を残す。 焼肉をコースとして成立させる構成力と、部位ごとに異なる味わい方の提案。それぞれに趣向が込められており、楽しみ方に工夫が見られる内容だった。素材とのバランスにおいて気になる場面もあったが、焼肉に新たな形を与えようとする姿勢は、十分に伝わってくる一軒だった。ご馳走様でした。 — 焼肉グレート 宇都宮駅前店028-627-4600栃木県宇都宮市駅前通り1-4-6 宇都宮西口東横イン向かいhttps://tabelog.com/tochigi/A0901/A090101/9011956/