宇都宮餃子探訪。西口には西口の楽しみがある。@香蘭 宇都宮駅西口店

駅西口の裏通りに構える『香蘭 宇都宮駅西口店』。宇都宮餃子の名店「香蘭」の支店として知られるが、訪れた日は待ち時間なくすっと入店。立地だけ見ればこちらのほうがアクセスも良い。それでも人が本店に吸い寄せられるのは、ネームバリューの力だろう。そのぶん、こちらには「西口限定」の楽しみが用意されている。

そのひとつが「タンタンスープ餃子」。餃子の皮がスープを吸ってふわっとやわらかくなり、餡の旨みがじんわりと溶け出していく。ピリ辛のスープはほどよい刺激で、食べ進めるうちに体が内側から温まる。メニューのバリエーションとしてではなく、“ここに来た理由”として成立している一皿だ。

「焼餃子」もあわせて注文。焼き面は香ばしく、皮はほどよい弾力、餡は肉の旨みと程よい塩気。目立った個性はないが、しっかりとした安心感がある。香蘭という名のもと、基本の餃子にもきちんとした基準が感じられる。

本店の勢いに隠れがちだが、静かな立地と限定メニューで差別化を図る西口店。宇都宮餃子の中でも、混雑を避けて落ち着いて楽しみたい時に向いている選択肢かもしれない。ご馳走様でした。

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香蘭 宇都宮駅西口店
028-612-4730
栃木県宇都宮市駅前通り1-5-9
https://tabelog.com/tochigi/A0901/A090101/9020129/