2025.06.03 夜 浅草に継がれし、秋元屋の遺伝子@やきとん たくちゃん 焼鳥・焼きとん 上野・浅草・日暮里 3000円〜4999円 ★★★☆☆ 浅草・雷門通りの喧騒を少し離れた場所に、赤提灯がほのかに灯る──『やきとん たくちゃん』。2017年創業のこの店は、仲御徒町の名店『ま~ちゃん』出身。そのま~ちゃんは、あの「秋元屋系」に名を連ねる一軒。つまり、今や東京のやきとんカルチャーの中核をなす血統だ。ガヤガヤと賑わいながらも、どこか懐かしく、誰にでも開かれた空気を纏っている。 まず頼みたいのが、「ポテアカ合盛り」。ポテトサラダとマカロニサラダの夢の共演で、ねっとりとしたポテサラのコクと、しっかり茹でたマカロニの噛みごたえが好対照。こういう小技でテンションを上げるのが上手い。 そしてもう一品、「煮豆腐」。じんわりと味が染みた豆腐は、煮込みの旨味をぐっと吸い上げており、静かなる名脇役。 串焼きは、全体にしっかり濃いめの味付け。特に「味噌だれ」のインパクトは圧巻だ。「かしら」はその筆頭だったが……痛恨の写真撮り忘れ。でも言わせてほしい。濃厚な味噌と脂の乗ったかしらの相性は抜群で、一串で酒が進みすぎるレベルだった。 「レバー」はごま油が惜しげもなく使われ、ねっとりとした食感と香りが口に広がる。 「せせり」 「はらみ」など、赤身と脂のバランスが良い部位も粒揃い。 「肉巻きトマト」は大ぶりにカットされたトマトにベーコンを巻きつけた一本。焼き目の香ばしさと果汁の甘酸っぱさが好対照で、味覚がリフレッシュされる。 最後は「もつカレー」。玉ねぎの甘みとスパイスの刺激が一体となった深みのある味わい。その中に鎮座する、大きくとろとろのもつは一切れながらも主役級の存在感。添えられた焼きパンでソースを拭えば、カレーもつサンドのような背徳感が口いっぱいに広がる。 秋元屋系の系譜を継ぎながら、たくちゃんならではの独自性をしっかりと打ち出す一軒。浅草で一杯やるなら、ここも外せない。ご馳走様でした。 — やきとん たくちゃん03-3843-0670東京都台東区雷門1-16-2https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13209739/