2025.06.04 昼 しば田のラーメン、狛江で再始動。@中華そば しば田 ラーメン・つけめん 調布・府中・狛江 1000円〜2999円 ★★★★☆ 狛江駅から徒歩1分。開店前から静かに列をなすラーメン店がある──それが、かつて仙川を代表する名店として名を馳せた『中華そば しば田』。2024年に狛江へと移転し、その人気は今なお衰え知らず。食後の満足感が、行列の理由を静かに物語っている。 いただいたのは「特製(地鶏)中華そば」と「炊き込みご飯」。まずスープをひと口。以前は鴨の香りが立ち上がっていた印象だったが、現在は地鶏にシフト。名古屋コーチンなど複数の地鶏を軸に、9種の醤油をブレンドしたカエシがその旨味を包み込み、鶏の風味に香りと奥行きを与えている。どこか和出汁のような軽やかさもありながら、分厚い旨味の層が舌を包み込む。 麺は細めのストレート。すべりの良さとコシのバランスが秀逸で、スープとの一体感が素晴らしい。 そして、特製トッピングの主役はなんといっても地鶏チャーシュー。いわゆる低温調理のチャーシューとは一線を画すもので、大胆なカットに地鶏らしい弾力のある肉質。旨味が噛むほどに広がっていく。トッピングのメンマは細めで柔らかく、味玉は半熟のとろりとした黄身が濃厚。肉ワンタンも滑らかな皮と肉餡のジューシーさが見事だ。 そして「炊き込みご飯」。鶏の出汁が染み渡ったご飯は、シンプルながらも確かな仕事が光る。スープとの相性も抜群で、まさに一食を通じて満足感を提供してくれる一皿。 “特別”の定義は人それぞれだが、『しば田』のラーメンを食べると、その意味が少しわかる気がする。日常の中にある非日常。だからまた、並びたくなるのだ。ご馳走様でした。 — 中華そば しば田03-5761-9048東京都狛江市元和泉1-8-12https://tabelog.com/tokyo/A1326/A132603/13300645/