2023.01.22 夜 福岡の魅力が詰まった寿司店。@鮨 巳之七 寿司 福岡市 10000円〜29999円 ★★★☆☆ 福岡は薬院にある寿司店『鮨 巳之七』へ。 屋号はお祖父様のお名前だそうで、その祖父と父親と3代に渡って寿司職人の家系なんだそうです。先達への尊敬と家系への誇りを感じさせるネーミングですね。豊かな漁場を持つ福岡の素材をフル活用して、おまかせのコースを設計しております。握りよりもつまみのボリュームが多いことが、魚のポテンシャルの高さとお酒好きの福岡気質をよく表現しております。 つまみは、新鮮だからこそのいかった状態での提供が目立ち、江戸前には少ない福岡らしいアプローチ。ただ、福岡の魚のポテンシャルに頼るばかりではなく、江戸前とは違うユニークな仕事ぶりも印象的。 「のれそれ」出汁でゆがいたもの。糸島の菜の花とあわせて。 「寒平目と細魚」シンプルにポテンシャルの高さだけで勝負。 「穴子」対馬の穴子を敢えてぶりぶりのいかった状態で提供。2時間前に締めたとか!塩辛と卵の合わせ味噌がまた酒に合う。 「縞鯵」こちらも昼過ぎに締めたもの。こっちもぶりぶり。胡麻とたまり醤油で作ったたれで。 「天然虎河豚」柚子胡椒と和えたもの。柑橘使いも福岡流の特徴だ。 「鮟肝と黒海鼠」あん肝も濃厚な味付けが酒を誘う。海鼠は低温調理で。 「鮟鱇」揚げ物で。山口県が産地としてナンバーワンなんだとか。コレーゲンが旨味そのもので、間違いなく今回のつまみの中では優勝。 「茶碗蒸し」 「雲丹」白子と重ねてまるでドリアのように。 握りにおいては、シャリは米酢にほんのりと甘さを加えたもの。酸味はほんのりで、ネタの個性を大切にしているような感じだろうか。握りにおいてもユニークなアプローチがあり、この雲丹は誰しもが喜びそうなアウトプットになっております。シャリに針海苔をまとわせて、その上にウニを加える。福岡も産地として有名な雲丹が殻ごとここに登場したかのようです。 その他のラインナップはこちら。 「車海老」 「赤貝」大分より 「槍烏賊」ゲソ含めた全部入り。塩も烏賊墨塩で。 「かます」炙り。脂も乗っていて蕪でバランス。 「中とろ」 「づけ」 「穴子」ちょっと個性的なつめで。 「玉子」 — 鮨 巳之七092-716-2520福岡県福岡市中央区薬院2-18-13 1Fhttps://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40042084/