2022.08.07 夜 黄韮の季節限定!本能的に訴える豚ニラそば。@おそばの甲賀 そば 六本木・麻布・広尾 5000円〜9999円 ★★★★☆ 西麻布の路地にある蕎麦屋『おそばの甲賀』へ。 隠れ家だから甲賀忍者にちなんで、、、ではなくて、ご主人の甲賀宏さんのお名前が由来。そのご主人は明治7年創業の老舗中の老舗、江戸前の三大そばに数えられる砂場のご出身。さぞ、保守的な蕎麦を出すのだろうと思いきや、なかなかユニークで創作感の強いそばを提供しております。しっかり基礎を学んだ土台の上で遊んでいるので、ただ、映えを狙ったような薄っぺらいアプローチとは異なる印象。そのバランスの良さに、ご主人のセンスが伝わってまいります。 マーケティングも非常に上手い。 通年でやっているウニそばが名物的な人気だが、期間を限定してユニークな創作そばを提供している。きっとこれがリピート率の高さに繋がっているのでしょう。外看板に創作そばの告知がなされており、どうやらこのタイミングには涼しいシルエットの「すだちそば」やジャンクな「豚ニラそば」を提供しているようだ。 ミトミえもんは後者のそばにロックオン。 豚ニラそばは、豚肉と黄韮の組み合わせ。確かに鴨南蛮や鳥南蛮があるなら、豚南蛮のようなものがあってもいい。黄韮の美味しい時期しか作らないそうで、それがはっきりしたシャキシャキの食感を生んでいるのでしょう。豚肉は香ばしさと脂がジュンクなほどの味わいで、その風味はそばつゆにも貢献している。最短距離で本能に訴えるような美味しいスープです。ただ、これを飲み干そうと思えば少々塩味が強い。そんな願望を予想したかのように、蕎麦湯を入れるとドンピシャなところに落ち着きます。 ワインや日本酒、お酒も充実! 西麻布という土地柄か、お酒のニーズも多いようで種類が豊富に用意されております。同時に、それに対応した、いわゆる”蕎麦前”のメニューもきっちり用意されております。それが蕎麦前コース(3300円)、間違いなくお得な内容になっております。量も然りですが、何より味の安定度がめちゃくちゃ高いのです。ご馳走様でした。 「三種盛り」冬瓜の煮物、鶏ささみと辛味大根、蒲鉾 「ひとくちカラスミ蕎麦」蕎麦はしっかりめな食感。それだけにカラスミが合う。 「天吸い」 「お刺身」ヤナギダコ — おそばの甲賀050-5589-7211東京都港区西麻布2-14-5https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13047594/